水準測量の観測について
観測する前に
機器の点検及び調整(点検調整)をする必要があります。
点検調整は、観測着手前に実施するのと、1級及び2級水準測量の場合は、
観測期間中も10日毎(おおむね)に行います。
点検する項目は、
・気泡管レベルは、円形気泡管及び主水準器軸と視準線との平行性の点検調整を行う。
・自動レベルや電子レベルは、円形気泡管及び視準線の点検調整並びにコンペンセータの点検を行う。
・標尺に付いている円形気泡管の点検を行う。
1級レベル 読定単位:0.01mm 許容範囲:0.3mm
2級レベル 読定単位:0.1mm 許容範囲:0.3mm
3級レベル 読定単位:1mm 許容範囲:3mm
点検調整は水準電卓又は観測手簿に記録する。
電子レベルで許容範囲を超過した場合の調整方法は、
メーカーによって異なりますが、視準線誤差を算出し調整(補正)するプログラムが入ってので活用してください。
点検調整が終わればいよいよ観測ですが、
本観測の前に新点に永久標識を設置後24時間以上経過していますか?
それに1級及び2級水準測量の場合は、隣接既知点間の検測を先に行って下さい。
隣の水準点 既知点1 新点 既知点2 隣の水準点
□----------□------○------□----------□
検測路線1 検測路線2
検測は、片道観測を原則。
前回の観測高低差との較差は
1級水準 2.5mm√S
1級水準 5mm√S
Sは観測距離(片道、km単位)
視準距離(レベル本体から標尺までの距離)及び読定単位
1級水準 最大50m 読定単位 0.1mm
2級水準 最大60m 読定単位 1mm
3級水準 最大70m 読定単位 1mm
簡易水準 最大80m 読定単位 1mm
観測は、1視準1読定とし、標尺の読定方法は
1級水準 気泡管・自動レベル ①後視小目盛 ②前視小目盛 ③前視大目盛 ④後視大目盛
1級水準 電子レベル ①後視 ②前視 ③前視 ④後視
2級水準 気泡管・自動レベル ①後視小目盛 ②後視大目盛 ③前視小目盛 ④前視大目盛
2級水準 電子レベル ①後視 ②後視 ③前視 ④前視
3~4級・簡易水準 ①後視 ②前視
写真の左側の数字が小目盛、右側の数字が大目盛。
これを0.1mm単位(点検調整の時は0.01mm単位)まで読みます
簡易水準を除き、往復観測。
標尺は2本1組とし、往路と復路では交換して使用する。
測点数は偶数。
1級水準は観測開始前と終了時及び固定点に到着した時に気温を測る。
視準距離は等しく、かつ、レベルはできる限り両標尺を結ぶ直線上に設置する。
水準点間の距離が長い場合は、約8測点毎に固定点を設け、往路及び復路の観測に共通して使用する。
1級水準の場合は、標尺の下方20cm以下の目盛を使用しない。
1日の観測は、水準点で終わることを原則とする。
やむを得ず固定点で終わる場合は、観測再開時に固定点の異常の有無を点検できるような方法で行う。
往復観測値の較差
1級水準 2.5mm√S
2級水準 5mm√S
3級水準 10mm√S
4級水準 20mm√S
簡易水準 制限なし(片道観測でOKだから)
Sは観測距離(片道、km単位)
環閉合差の許容範囲
1級水準 2mm√S
2級水準 5mm√S
3級水準 10mm√S
4級水準 20mm√S
簡易水準 40mm√S
Sは観測距離(片道、km単位)
既知点から既知点までの閉合差
1級水準 15mm√S
2級水準 15mm√S
3級水準 15mm√S
4級水準 25mm√S
簡易水準 50mm√S
Sは観測距離(片道、km単位)
許容範囲を超えた場合は、再測とする。
1級及び2級水準測量の再測は、同方向の観測値は採用できない。
1級2級水準用三脚
1本が赤いのには意味があります。
標尺台(左側0.5kb 右側4.1kg)
水準点や新点・固定点以外の時に使用します。
(地面に標尺台を置いて、その上に標尺を設置します。)
標尺ささえ棒
歩行者や車に気をつけて
ご安全に!
こいつがブログを更新しています、アホなので誤字脱字はご勘弁を
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