12月の土曜日早朝のこと。

 

 

時刻は午前 5時、辺りはまだ寝静まっています。

 

 

急に寝室の電気が点きました。

 

寝ぼけていたせいか、あまり気にせず

布団から出て入口ドア付近に置いたリモコンの

スイッチで電気を消しました。

 

ついでにトイレに行って、お水を一杯飲んで

さぁ~二度寝タイムに突入~ と思ったんですが・・・

 

待て待て、冷静に考えて

 

何故、電気が点いたんだ????

 

リモコンは手の届かないところに置いていたし・・・

あっ、これは来たな!霊的なヤツがとうとう来たか!

 

今まで金縛りのような経験は幾度となくあったが、

とうとうホンモノがきたか~!!!!

 

冷静になれ!と心に言い聞かせ、ふとカーテンの

隙間から外を覗いてみると少し先の方に黒い人影を発見!

 

あー、あいつだな。部屋の電気を点けていったヤツか~

なんて思っていたら、今度は灯りが微妙に点滅を始めた。

もうビビッて布団に潜り込もうとしたら、

今度は自宅裏の方から 「ブーン、ブーン、ビリビリ!」と

音が聞こえ始めた。 

 

怖さMaxではあったが、自宅裏側の部屋に行ってみると、

外から火の玉のような輝きが見えた。

恐る恐るカーテンを開けてみると

 

 

電柱の上の方から火花が出ていた!

これはただ事ではないと、懐中電灯を片手に外へ飛び出した。

 

自宅裏の家主さんも丁度、外に出てきたところで、

火花の辺りを懐中電灯で照らしてみると、配電用の「がいし」

が燃えていた。

火花が家に燃え移ると大変なので、直ぐに消防署へ連絡して

もらい、間もなく警察も駆けつけてきた。

 

消防署ははしご車で到着したが、現地までは道幅が細く

入れない。ただ、「がいし」が燃えるのを十数人の大人が

小雪の降る寒い早朝にボーっと見ているだけ。

結局、「がいし」は燃え尽き落下し、火事は無事回避できた。

 

最初に見た黒い人影は、早朝に犬の散歩をしているご近所の

おじいさんでした。

 

そこから約3時間、停電となり、

毛布に包って二度寝しましたというお話でした。