ユイside



 目覚めると後ろから吐息がきこえた。


 抱きしめられている手を見てすぐに天だとわかる。




 天の指は細くて長い、綺麗な手をしてる。

ユイは天の指に自分の指を絡めた。


 (この手はいつか、違う誰かが握ってるんだろうなぁ、、、) 


( 叶わない恋なら、、初めからしない方がいいに決まっている。。。

 私はいつだって、そうしてきたんだから、この恋だってまた同じ様に出来るはず。


しかも、、血の繋がった妹。

最初から何も始まってはいけない。)



ユイが自問自答してると、天がモゾモゾしながら寝言を言ってきた。




ユイ、、、、、、、、だ、よ、



天の方を振り向くと、長いまつ毛に切れ長の瞳

かわいい鼻にかわいい口。


どれをとっても、私には完璧で

堪らなく愛おしい。。。。



天にどうしても触れたくなって、前髪を指で触っていたら、くすぐったくなったのか、顔を少し歪めながら目を開けてしまった。





ん、、、ん?、、ユイ?




ユイ


、、、おはよ。




///(えっ!!近い!!ユイ///かわいい/\\どうしよう//)



ユイ


、、、、天?







どーーーん



天が目覚めるとユイが自分の方を見ていて、あまりにも至近距離だったので恥ずかしさの余り後ろにのけ反ったら、勢いをつけすぎてベットから落ちてしまった。





いたたた、、、、>* )))




ユイ


天、何してるの?笑笑





だって急に目の前にいるからビックリしたの!(~_~;)も〜〜地味に痛いよー(T . T)



ユイ


笑笑


天、こっきに来て。撫でてあげる笑





いだいよーユイ〜〜(T-T)




ユイ


よしよし。いい子、いい子。

痛いの、痛いの、飛んでいけ〜笑




ユイは優しく抱きしめて背中を撫でてあげる。




天はこの状況に便乗して、ユイをギューっと抱きしめて、大好きな匂いをいっぱい感じれる様に、顔を肩にうずめた。



ユイ


ふふ、、、くすぐったいよ。 

なんか、猫ちゃんみたいだね笑






猫じゃぁ、ないもん。。


(久しぶりに、ユイを近くに感じれて、嬉しい。

、、、どうしよう。離したくないなぁ。。)



ユイ


(天がいつもよりくっ付いて離れない。

何があったのかな?)


天?、、、どうしたの?何かあった?




どうもしない。

ただ、今は、、こうしていたいの。。

ダメ、、?



ユイ


もちろん。ずっとこおしてあげる。。。


(かわいい。。。

こんな私でも、甘えてくれてるんだね。)



ユイは自分の存在意義を噛み締めるように

抱きしめて、優しく撫でた。






天。ありがとう。。。