今日はクリスマス・・・。

 

毎年この時期になると思い出すことがあります。

 

もう随分と経ちますが、大学を卒業して最初に就職した職場に〝退職願を提出したとき〟のことです。

 

私がこころの病による障害年金サポートを専門に行う社会保険労務士として独立するにあたり、選択定年制度を利用して退職したことは、このブログでも以前お話ししたことがあると思います。

 

職場の就業規則において、退職願は通常の依願退職であれば退職日の1ヶ月前までに提出すればよいことになっていたのですが、選択定年制度の適用を受けようとする場合は3か月前までに提出することとされていました。

 

私は3月末(期末)での退職を予定していましたから、ちょうどこの時期に退職願を提出する必要があったのです。

 

迷いや未練は全くなかったというと、それは嘘になってしまいます。

 

退職願を書き上げるのに、何度書き直したことか・・・(10通近かったと思います)。

 

なぜなら、退職願を書いていると、当時の部下たちの顔が頭に浮かんでくる、それまでお世話になった諸先輩方への思いが逡巡する、そうした方々を裏切ることになるのではないか…。また、それなりの役職に就いていたものですから、その責任を放り投げてしまうことになるのではないか、もう1年だけ先延ばししようか…、などと考えながら書いていましたから、何度も書き損じてはまた書き直すということを繰り返したのです。

 

そうして、ようやく書き上げた退職願ですが、次は上司に手渡すというハードルが待ち受けています。

 

意を決して、直属の上司に「大切なお話があります。」と切り出し、応接室で二人きりになり、退職の理由やそれに伴う引継ぎなどについて話し合いました。

 

上司はこんな私を一旦は慰留してくれました。

 

ただ、上司に退職願を手渡したその時点で私の決意は固まっていましたから「大変ありがたいお話なのですが、熟慮の上にも熟慮を重ねたうえでの判断です。」と告げました。

 

すると上司は「そうか、分かった。私は君の上司だから、君の業務上の責任は当然に負わなければならない。しかし、君の人生にまで責任を負えと言われたら、それは無理というものだ。きっと奥さんや家族とも相談したうえで決断したのだろうから、その意思を尊重するし、応援もする。残念なのは正直なところだが、これからは家族のためにも、自分の人生には自分で責任を持ちなさい。」と諭してくださったのです。

 

私は涙をこらえながら聞いていました。

 

「先に部屋を出る」と言って席を立った上司がつぶやいた一言が今回のタイトルの通りです。

 

「しかし、今年はとんでもないクリスマスプレゼントをもらってしまったものだなぁ・・・。」

 

そう、その日は意図していなかったものの、12月25日だったのでした。

 

退職願が受理されたことを受け、年明けに当時の部下たちに3月末で退職することと、それに伴ってお願いしたいことなどを伝えました。最初は驚かれましたが、みんな協力してくれました。

 

いまここに、お世話になったすべての皆様方に御礼を申し上げたいです。

 

その後、今日に至るまで何もかもすべてが順調だったわけではありません。

 

それなりに大変だったこと、紆余曲折を経て、いまのテラスがあります。

 

途中で心が折れそうになった時、退職願を提出したときの上司の言葉「自分の人生には自分で責任を持て」を糧に、いくつもの壁を乗り越えてくることができました。

 

今回は個人的な回想で、障害年金とは無関係で恐縮なのですが、当テラスの成り立ちについて知っていただくきっかけになればと思ってお話しさせていただきました。

 

障害年金のサポート専門、しかもこころの病に特化したちょっと風変わりな当テラスですが、その分、専門性には自信を持っています。

 

ご興味を持っていただけたようでしたら、ぜひ一度、当テラスのホームページをご覧ください。

 

みなさまからのアクセスをお待ちしています。

 

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こころの障害年金サポートテラス

社会保険労務士 荻島 真二

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