先日、電車に乗って都内に向かっていたところ、ある駅に電車が停車したタイミングで、反対側に座っていた20~30代と思われる男性が座席から滑り落ち、床で横になってしまいました。
周りの人たちはみんな、唖然としています。
こういう状況になると、人間は一瞬思考が停止してしまうものなのでしょう。
もちろん、私もその一人でした。
でも、ふと我に返り「何とかしなければ」と考えました。
ただ、私は医療に関する知識は持ち合わせていません。
頭の中で、「お客様の中に、どなたか、お医者様か看護師さんはいらっしゃいませんか?」そんなドラマのワンシーンが蘇ります。
このまま何もしなければ、電車は発車してしまいます。
「そうだ。今どきの電車には車掌さんと連絡できる通報装置がすべての車両にあるはずだ。」ということを思い出し、車両の一番後ろにあるその装置を使い、車掌さんに状況を伝えました。
車掌さんから「どうされましたか?」と訊かれ、「お客さんで椅子から滑り落ちて、床に横になってしまっています方がいます。」と答えます。
「もう少し詳しく聞きたいのですが、車両のどのあたりで、その方はどのような状況でしょうか?」
状況を説明するために、その男性の方を振り返ると・・・。
すでにいなくなっていました。(汗)
「すみません。いま見たら、すでにいなくなっています。おそらく、自分で立ち上がって下車されたものと思います。お騒がせしました。」といって、通話を終えました。
よくよく考えてみると、ただ酔っていただけのようでした。
何もなくてよかったと安堵したものの、周りの視線が気になります。
それは「お疲れ様でした」という賛意に感じるものもあれば、「そんなことでいちいち通報するなよ」という否定的なものもあり、何だか少々気まずかったのを覚えています。(ちなみに、この一件による列車の遅れは生じていません。)
それでも私は、今回自分がとった行動を微塵も後悔していません。
今回は、結果的にたまたまただの酔っ払いさんでしたが、本当に病気で倒れられたとしたら、絶対に救護が必要です。
そうしたとっさの判断は、時に人を惑わせますが、最悪のケースを想定することが重要だと思っています。
今回は障害年金とは直接関係ないお話でしたが、あらゆるケースを想定して、最善の対応をとるというのは、障害年金の申請にも通ずるものがあると感じています。
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