野洲高校出身選手特集 | 関西学生サッカーPRESS

野洲高校出身選手特集

関西学生サッカーリーグには、サッカー名門校やJ下部組織から、多くの優秀な選手が集まっている。
1つの出身チームから、何人もの選手が活躍しているケースも珍しくない。
そこで、多くの選手が活躍する高校・ユース(2種)チームの選手に集まってもらう特集を組んでみた。
第3回目となる今回は、満を持して野洲高校出身選手を取り上げる。

$関西学生サッカーPRESS-野洲特集1


・印象に残ってる試合
平原「草津東戦ですね。2年生のときの選手権予選の、2回戦くらい。負けた試合の方が頭に残ってます。3年生のときの草津東はメンバーが揃っていた訳ではないですけど、守備が堅くて勝負強かったですね。攻撃だけの野洲はリスクが高いんじゃないかと思ってました(笑)。優勝した全国大会なら、一番強かったのは四中工。決勝は内容的には濃くなかったので。初戦なんかはガチガチでしたね。」

平石「特にないんですが…3年生のときの選手権予選の準決勝ですかね。」

楠神「全国の決勝です。」

荒堀「僕も全国の決勝です。僕も楠神さんも右サイドを担当してたんですが、楠神さんは1試合に3回だけしか守備に戻らないんです(笑)。守備は3バックとボランチだけでやってましたからね。2005年の国体で3位になったとき、攻撃は野洲が中心になって通用したんですけど、守備はほとんど草津東だったんです。あれが守備も大切だと感じたターニングポイントでしたね。」


・印象に残ってる選手
楠神「平原です。全国に足が速い選手はいたけど、一番巧いのは彼。」

荒堀「楠神さんです。ずっと一番近くで見てきたから。(たまたまびわこ大・内野選手が通りかかり)内野さんもです。高校時代は3バックの中央を務めていて、頼れる存在でした(笑)。」

平原「やっぱり楠神、乾(現C大阪)ですね。大学に入ってからも、彼ら以上はいません。単純に速いだけじゃなくて、独特のリズムがある。順平が僕の名前を挙げてくれるのは嬉しいですね。ドリブルだけやったら、家長(現大分)も凄かった。体もあるし。DFなら吉田(現名古屋)も強いなと思いましたね。」


・野洲での経験は今にどう生きているか
楠神「めっちゃ生きてますね。中学・高校時代が今のベースにあるので。」

荒堀「何かしら生きてます。はっきりとは言えないですけど…」

・野洲の仲間たちの活躍は気になるか
荒堀「同い年とか年下は気になりますね。連絡も常に取ってますし。」


・楠神、荒堀に一言
平原→楠神「すごく気が使えるので、もっと自己中になっていいんじゃないか。」

平石→荒堀「彼女が大したことない(笑)。」


・平原、平石に一言
楠神→平原「サッカーを諦めて欲しくない。一番巧いと思ってるんで。」

荒堀→平石「あんまり遊びすぎないように(笑)。」


・野洲の後輩に一言
平原「野洲に誇りを持って、野洲という名に責任を持って、サッカー以外の面でも頑張って下さい。」

平石「常に上を目指して下さい。」

楠神「いろいろとプレッシャーがあると思うけど、頑張って下さい。」

荒堀「頑張って下さい!」


◇記者より◇
サッカー強豪校の評価を不動のものにしつつある野洲。「セクシーフットボール」と呼ばれる彼らの魅力的なサッカーに、根強いファンは多い。そして高校時代に身に付けた確かな技術を武器に、彼らは大学サッカーの場でも眩い輝きを放っている。川崎入りが内定した楠神を筆頭に、上のカテゴリーで活躍する選手はこれからも増えるだろう。彼らのベースにあるのは、間違いなく高校時代の貴重な経験。セクシーフットボールの申し子たちの挑戦は、これからも続いていく。


<取材 渡辺修平>
<写真 ハヤシ ヒロヒサ>