ストーブリーグのお題目 | kan-sukeのアメブロ

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観劇した舞台のことなど書いていました。
2015年9月より、新たにブログを作成し
そちらをメインブログとしております。
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 クライマックスシリーズ敗退が決まった埼玉西武ライオンズ。

大リーグ挑戦の意思を持っていた中島裕之内野手(29歳)に対し、

今オフにポスティングシステム(入札制度)による移籍を容認する

方針とみられる。主将としてチームをCSファイナルステージに導いた

中島の功績に応える形で容認の方向となったとみられ、現状では

サンフランシスコ・ジャイアンツの入札参加がほぼ確実な情勢。
 

 中島はここ数年、オフの契約更改交渉の席などで

メジャーへの思いを訴えてきた。昨オフには入札制度での移籍を

強く要望。だが、球団は「優勝するために貴重な戦力」として

交渉には応じていなかった。今季主将に就任し、最大15あった借金を

返済し、チームのファイナルS進出の原動力となった。その中島の

功績を球団は高く評価している。

 容認のとなれば、複数の球団が入札に参加するものとみられ、

なかでも遊撃手の補強が不可欠なサンフランシスコ・ジャイアンツは

日本人が多く住む西海岸という地理的な条件もあり、日本人選手の

獲得に熱心。今シーズン中も多数のスカウトを日本に派遣し、

中島のプレーを調査し続けてきたという。

 CS敗退が決まったばかりで明言を避けた中島だが、近日中にも

球団へメジャー挑戦を要望する構え。


 毎年毎年、シーズンオフになるとお題目のように飛び交う

ポスティングシステムという制度。野茂や伊良部の移籍の際の

問題、トラブルが発端となって確立された制度だが、

FA以上にポスティングによる移籍が頻繁に行われているというのはまずいだろう。メジャー球団にすればポスティングならFAと違い

ぜいたく税の対象にならないなどの利点があるうえ、日本の球団も

現状ではFAで海外プロ野球球団への移籍に対する補償がまだ

未整備状態ということもあり、金銭や人的補償が難しいため

FAで出て行かれるより、その1~2年前に言葉は悪いが

売ってしまおうという打算的容認に見えてならない。


 昨年の岩隈投手のような例もあり、将来的には

ポスティングをやめ、海外FAを取得するまではレンタル移籍などでの

メジャー挑戦を制度化し、FAの場合の補償を確立すべきだろう。