日本相撲協会は、春場所中止に伴って発表を取りやめた
新番付に基づき、力士らの新たな序列を示す資料を28日に
各部屋に配布するという。力士らの待遇に反映させるためで、
幕内と十両は報道陣にも公表される予定。
新番付は初場所の成績を踏まえて1月26日にすでに編成を
済ませており、春場所がなくても現在の評価に応じた待遇をする
必要があるとしてこうした措置を決めた。ただ、相撲協会では
本場所がないため、あくまでも番付ではないと説明している。
1月の番付編成会議後に玉飛鳥(愛知、片男波部屋)、
益荒海(愛知、阿武松部屋)、磋牙司(静岡、入間川部屋)の
十両昇進が発表されており、28日以降関取待遇となる。
また、本場所再開の前に改めて新番付を編成するかどうかは、
八百長問題の処分や引退力士の扱いなど今後の推移によって
決まるとみられる。新番付を編成する場合は、非公開で
本場所の取組に代わる能力試験のようなものが行われるだろう。