大相撲春場所で大関とりに挑戦する把瑠都に、早くも場所後の
テレビ出演のオファーが届いた。関西で人気の釣り番組、
サンテレビの『ビッグフィッシング』(木曜後10時、地上波は
関東地区放送なし)だ。
把瑠都は「エストニアでは船長になりたかったんだよ。
大きいのとか鯛とか釣りたい」と、大乗り気で出演依頼を快諾
したという。番組の司会を務めているオール阪神さんは
「体育会系の選手は何人か来てくれたことはありますが、
力士は初めてです」と語り、大阪・大東市内の宿舎を
番組関係者らとともに訪問、出演依頼を行うとともに把瑠都を
激励した。オール阪神さんはもともと、師匠の尾上親方
(元小結・濱ノ嶋)とのつながりがあったことで把瑠都に白羽の矢が
たったわけだが、『釣り』が趣味の把瑠都にとっては渡りに舟。
把瑠都の初日の相手は今場所前によく手合わせをした阿覧。
もともと三保ヶ関部屋所属だった把瑠都が尾上親方の独立に
伴い尾上部屋に移籍、空いた外国人枠に入ったのが阿覧という
こともあり、気心のしれた相手だが意外にも初対戦だ。
「誰でもいいんじゃない? 相手のことは気にしないです」と
泰然自若。心配される左手親指のけがの影響に関しても
「大丈夫」ときっぱり言い切った。大関昇進の目安とされる
3場所33勝には12勝で到達するが、朝青龍がいなくなったことも
あってか、審判部の見解では『優勝争いに加わって13勝以上』
とハードルは高いが、土俵の上でも豪快な吊りで場所を盛り上げ、
大関という獲物を仕留めてもらいたい。