現役生活の剣が峰 | kan-sukeのアメブロ

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観劇した舞台のことなど書いていました。
2015年9月より、新たにブログを作成し
そちらをメインブログとしております。
http://ksr-jg.jugem.jp/

 初場所中に泥酔暴行問題を起こした朝青龍について、

武蔵川理事長は「それなりのものが必要」と初めて処分を言及。

監督官庁である文科省の川端達夫大臣も協会に適切な対処を

要望し、また横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長が両国国技館で

理事長と緊急会談。「出場停止で済むかどうか」と解雇やむなしを

明言するなど、朝青龍の現役続行に暗雲が立ち込め始めた。

 場所中に泥酔し殴打した相手はマネージャーとされてきたが、

実際は相手が知り合いとはいえ一般人であり、しかも全治1か月の

重傷を負わせていた。さらに被害者は警視庁麻布署に被害相談する

事態にまで発展している。現在、師匠の高砂親方が真相を調査し

示談成立をほのめかしたが実際はこれまた嘘で、これから示談に

向けて動いているという体たらく。理事長は力士、しかも頂点に立つ

横綱が一般人を殴打したという事実を重視。高砂親方からの報告で

これが事実なら「大変なこと」と、示談の有無にかかわらず

厳しい姿勢を打ち出す方針を示した。

 横審の鶴田委員長が国技館に姿を見せたのは夕方。

理事長と今回の問題について約20分の緊急会談を行った。

話し合いを終えた委員長は「暴力をふるってけがをさせたことが

事実なら簡単では済ませられない。処分は必要だ」と断言。

3年前のサッカー問題は2場所の出場停止と減俸だったが

「あれとは問題の本質が違う。暴力はいかん。私は今まで朝青龍を

かばってきたが、今回は次元が違う。出場停止で済むかどうか」

と協会の罰則規定により、出場停止より厳しい解雇も

やむなしの考えを明かした。また、鶴田委員長は理事長との会談で

処分を決める理事会が定例の2月4日の会合になる見通しを明言。

その上で「その後に横審も臨時で会議を開く」と断言。

2007年11月30日以来3度目となる臨時委員会の開催を示したが、

そこに朝青龍を呼ぶかどうかについては「もうないんじゃないか」と

すでに処分が確定していると思わせる発言まで残した。

 厳罰要求は監督官庁の文科省からも上がったており、
川端文科相が

「事実なら極めて遺憾。協会が国技の責任を踏まえ

 適切に対処してほしい」と処分の必要性を突きつけた。

時津風部屋の力士暴行死事件や大麻問題で、文科省からの

指示には絶対的に従って再発防止策を打ち出してきた協会だけに

今回の文科相の発言は重大で、解雇、さらには役員・評議員・

横綱・大関の総数の4分の3以上の決議で適応される『除名』という

重い処分も考えられる。

 過去には、第39代横綱・前田山が1949年10月場所を

途中休場しているにもかかわらず、場所中の10月15日に

後楽園球場で巨人対サンフランシスコ・シールズの試合を観戦し、

シールズの監督と握手する写真が新聞に掲載され問題となり

引退に追い込まれたり、最近では第60代横綱・双羽黒が1987年

12月27日に、部屋の朝げいこ後に立浪親方のおかみさんらを

暴行し部屋を脱走する騒ぎを起こし、31日に臨時理事会で

廃業扱いとなり、その後、スポーツ冒険家を経てプロレスラーに

転向した例がある。