大学三大駅伝の開幕戦にあたる『第21回出雲駅伝』が
出雲大社前~出雲ドーム前の6区間、計44・5キロで行われ、
日大が2時間10分07秒でゴールし、2年連続5度目の優勝となった。
日大はアンカーのダニエル(4年)が41秒差を逆転し、1分30秒差を
逆転した昨年に続き2年連続で大逆転Vの立役者となった。
2位に山梨学院大、3位は箱根王者の東洋大が入った。
1区は第一工大のジュグナが飛び出し、区間新記録の22分30秒で
タスキリレー。東洋大の柏原は20秒差の2位だった。
2区は東洋大がトップに立ったが、中継所手前で追いついた京産大とほぼ同時にタスキリレー。わずかに京産大が早く3区へ。
3区はトップ争いが激しく、一時6チームが先頭集団を形成。
中継所手前で中央学院大と早大の一騎打ちとなり、僅差で
中央学院大がトップで通過した。
4区序盤で早大がトップに浮上。5区を走るソウル・バルセロナ
五輪代表の中山竹通氏の長男、中山卓也のデビューへトップで
タスキを渡した。
5区終盤で早大・中山が山梨学院大、東洋大に抜かれ3位に転落。山梨学院大がトップで通過、アンカーはコスマス。昨年の大逆転Vの
立役者、日大・ダニエルは41秒差でタスキを受け取った。
最終6区は終盤8キロすぎ、2位の日大・ダニエルが中継所での
41秒差を逆転してトップに浮上。そのまま逃げ切り、日大が
2連覇を達成した。ダニエルは昨年の記録を11秒上回る、
28分17秒の区間新をマークした。
日大・山梨学院大・東洋大の上位3チームが来年のシード権を
与えられ、一時トップに立った早大はゴールまで東洋大に競り負け
4位で惜しくもシード権を逃した。
終わってみれば、今年も関東勢が上位を占めたが
一時トップにたった京産大、総合6位の立命館大は健闘と言える。
関東が強いのは、箱根を走りたいから関東の大学に進学する
選手が多いからであって、それ以外の大学はこの出雲と全日本で
関東の大学に勝つことが一つの目標であるだろう。
箱根の予選会ももうすぐだが、今年は例年以上に厳しい戦いだ。