2004年に菊花賞を勝ち、2006年にはオーストラリアのGI・
メルボルンカップを制したデルタブルース(牡8歳、角居厩舎)が
現役を引退する方向で協議されていることが明らかになった。
角居調教師によると「年齢的なものもあるし、タイトルを獲った馬だから
ボロボロになるまで競馬をさせたくない」とのこと。
デルタブルースは2004年の菊花賞を、当時地方競馬所属だった
岩田康誠騎手とのコンビで制してクラシックホースとなると、2006年
に同じ厩舎のポップロックとともにオーストラリアに遠征し、3200mの
GI、メルボルンカップで1着となり、2着ポップロックとワンツーを
決めた。しかしそれ以降は掲示板に載るのがやっとという成績で、
前走の目黒記念では道悪も堪えたか16着に大敗していた。
現在は滋賀県のグリーンウッドで放牧中だが、このまま引退となる
見込み。通算成績は32戦6勝で、重賞勝ちは上記GI2勝の他に
ステイヤーズSがある。いずれも3000メートル以上のレースで、
名ステイヤーと言っていいだろう。現代の競馬においては
評価が厳しくなるだろうが、なんとか親子3代菊花賞制覇を
成し遂げるような産駒を出してもらいたいもの。
しかし、もう十分ボロボロになるまで走らされた気もするが・・・