行きの車の中では想像もしていませんでしたが、僕の膝の上では紙の箱に入った子猫が中でガサゴソと音を立てていました。
ちょっと触ってみようかな…
箱のフタを開け、中に手を入れた瞬間でした。
ガブッ
いて~っ
慣れない環境に緊張していたせいもあるでしょう。彼女は僕の指に思い切り噛み付いたのです。
その時の痛さといったら…
ノビちゃんにされたどんな「ガブッ」よりも強烈でした。
5月にやってきた子猫には「メイ」という名前が付けられ、彼女はとにかく元気のいいおてんば娘に成長していきます。
何よりも面食らったのは、メイが実は凄腕の“ハンター”だったこと。
ネズミ、トカゲ、モグラから鳩まで…
さすがは野生味あふれるアビシニアン。。
家の近くにある川には、毎年冬になると白鳥がたくさん飛来してくるのですが「そのうち白鳥を捕まえて来るんじゃないか」と不安になってしまいました。※実際そんな事にはなりませんでした。
その反面、彼女にはとても甘えん坊なところも。
毎晩誰かの布団に入っては耳たぶに「チュパチュパ」と吸い付くのです。
小さい頃から母猫と別れ、ペットショップで売られていた(と思われる)メイちゃん。そのおしゃぶり代わりだったのでしょう…。
そんなメイちゃんの体に異変があらわれたのは、彼女にとって初めての冬が終わろうかという頃でした。
日を追うごとに、少しずつお腹が膨らみはじめたのです。
(続きはまた明日)