裏設定が怖い『なつみSTEP!』 | 唯かわいいよ唯♪


『なつみSTEP!』という
FLASHアニメ作品があるのをご存知でしょうか。







「これ知ってる!懐かしい」という人もいれば、
「タイトルを初めて聞く」という人も勿論多いでしょう。

本作は自分の中でもかなり印象に残っている動画の一つなので、
少し前の作品ですが今回ご紹介を。


既に知っているという方は、復習代わりにこの記事をご覧頂ければと思います。




この『なつみSTEP!』は、一見すると、
テンポとリズムの良いBGMに乗って展開されるほのぼの系の動画。


しかし、その裏には恐ろしい事実が隠されていたりします。




まずは本編をご覧下さい。
(携帯では表示されない場合があります)







さてさて、いかがでしたか?

初めて視聴された方は、可愛くて和む動画だな~と感じた方は多いと思います。

そして、女性が失恋から立ち直る動画かな?と思われた方が多いのではないでしょうか


ですがこの動画、実はとんでもない『裏』があります。


動画に関しての公式での詳細発表はありませんが、ここでは視聴者たちの予想をまとめた上で、『なつみSTEP!』の真実の姿に迫ってみたいと思います。


なお、以下は『裏設定』のネタバレを含むので、
この動画のほんわかイメージを崩したくない方はご覧にならないで下さい。








▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽









ではネタバレに入ります。



本作の主人公であるなつみですが、


なんと実は彼女

殺人を犯した後に自殺をしているのです。




タイトルにある、なつみSTEPの『STEP』の意味ですが、
彼女が失恋から立ち直るという意味でのSTEPではありません。

この『STEP』の本当の解釈は、
「駅のホームで飛び下り自殺をする」
という見方が正しいのです。



では、大まかな説明に入りましょう。

別ウインドウでこちらの動画を確認しながらご覧下さい。




まず、最初の0:06の辺り




この看板に書かれている文字、よく見ると「死」を崩した文字になっています。




続いて0:13の辺りで、なつみが男と言い争いをしています。




この男はなつみの彼氏だった男であり、失恋シーンを描いているものと思われます。




直後の0:14で、なつみが後ろを向いて、手前には揺れている影。




一見、彼氏だった男がなつみから歩いて去っていく描写だと思われがちですが・・・

この影が揺れている本当の理由は、
『なつみが彼をバールで撲殺した後に、木に吊るしているから』なのです。

何故バールで撲殺とわかるのかは後ほど述べます。




0:22、タイトルが表示されると同時に、なつみが魚型の乗り物に乗っています。



この乗り物ですが、実は三途の川を渡るための乗り物
ではないかと言われています。

これも、まだこの段階では「え?」と思われる方も多いと思うので、
もう少し見て行きましょう。





0:37、旗を持って追いかけてくるモナー達。



旗は日の丸に見えますが、その丸の色は黒に・・・




その後、0:46辺り、なつみがモナー達と一緒に踊っています。




その左上にこう書かれています。

安堂 なつみ
7/20/23:36 着


これは一体どういう意味だと思いますか?



その答えは、引き続き動画を進めていった1:05辺り。
なつみが元気のない表情で電車を待っているシーンにあります。





この場面で、駅の時計にご注目下さい。




よく見ると、先ほどの時間である「23時36分ごろ」を指しています。

その直後に切り替わる画面。


そうです。

つまり、23時36分になつみが飛び込み自殺をし、
モナーたちのいる、この世界に到着したということになります。






その後の1:11の散る花。
これは、すなわち血を暗示しています。




さらに動画を進めていきます。

1:26辺りをご覧下さい。
なつみが手を振って、みんなとお別れするシーン。





ここで注目して頂きたいのは、こちらの看板です。





この看板に書かれている文字にも意味があります。

「TeN59」=「天国」
こう書かれた看板は、なつみが乗っている電車の進行方向と逆の矢印の形が。

「Gi59」=「地獄」
そしてこの看板には、電車の進行方向の矢印の形。

つまりこれは、
「天国の方向から地獄の方向へとなつみの電車は移動している」との見解に行き着きます。




最後にペンダントを投げ捨てるシーン。




これは、彼氏との思い出を捨てていることを表しています。



その後の1:50で、なつみを待っているその背景には・・・






・・・・・。





さて、ここまで見れば、なつみが失恋して自殺をした話というところまではお分かり頂けるかと思います。

ですが最初に述べた様に、彼女が殺人まで犯してしまったという結論を出すにはまだ不十分ですよね。

そこで、なつみがその行為を実行してしまったと結論付ける要素を二つ挙げたいと思います。


まず一つ目は、彼女が連れて行かれたのは『地獄である』ということ。

地獄に行ったということは、つまり単なる自殺じゃないのでは?と考えられます。



そして二つ目、これが決定的な証拠というべきものです。


こちらの製作者の隠しページをご覧下さい。

なつみの泣き顔が再生されます。

これを、なつみの手元まで映されるようにウィンド操作すると・・・

なんと、手にバールを持っているのが判明します。

そして、ENDが右下に出された後、右クリックで再生を押すと
なつみの本性が出るのです。


その一連の流れをようつべの動画にしたものが、こちらになります。
(携帯では表示されない場合があります)







ところどころあった各シーンの疑問符も、これで大方は筋が通るのではないかと思います。


『なつみSTEP!』で起こった真相を大まかにまとめると、以下の様な感じになります。

1・何らかの理由で彼氏と口論、なつみは失恋してしまう。

2・なつみは彼をバールで殺害。その後、木に吊るすなどして惨い仕打ちをする。

3・23時36分、電車に飛び込みなつみは自殺。

4・電車に乗せられ、なつみはモナー達に見送られながら地獄へと連れて行かれた。



まさかの鬱展開。

本作には、この様な裏が隠されていたのです・・・・・・。


以下はニコニコ大百科から、
『重要と思われるシーンとその解釈の一部』を抜粋です。


0:07 看板に「死」を崩した文字
0:14 失恋?シーン
0:19 出発駅が「EAR・・・」 →EARTH(地球) 背後に地球と思わしき大きな青い星
0:19 地球と魚(モナーの乗る電車)は三途の川を指す
0:19 流れ星のモニュメント 流れ星は伝承で人の死と関連付けられる
0:21 大きな虹 「虹の橋」は現世と死の国を繋ぐ
0:32 看板に「HASi(橋)」 矢印は進行方向と逆
0:34 「F」の文字の像
0:38 子供たちの旗が歓迎の「紅白」ではなく、弔事の「白黒」
0:47 7/20/23:36「着」 しかし、その時刻にしてはとても明るい
0:53 ハート型の屋根に、光の加減により線が入っている
0:56 微妙な表情でカップルを見るなつみ
1:03 仲のいい>>1と八頭身モナー(設定上ありえない現象)
1:06 夜の駅シーン 一人元気なくホームに立つなつみ
1:08 電車がせまる 駅の時計は23:36頃をさしている
1:11 散る花は血を暗示 散華
1:15 雲の後ろに建造物 しかし、雲の下には空しかない
1:23 モナーの背景に大鎌 死神や冥府の河の渡し守カロンを連想
1:29 看板に「TEN59(天国)」「Gi59(地獄)」の文字 なつみの向かう方角は……
1:29 子供たちとの別れ 賽の河原の子供たちは決してあの世に行けない
1:50 鎌をモチーフにした門 門の上にはロダンの「考える人」と同じポーズをとる猫
1:55 黒い太陽






▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽







それでは、ここからは少し個人的な感想を。。


自分はなつみは、本当はとても良い娘なんだと思います。

確かに怖い面はありますし、殺人という行為に及んでしまいましたが。

ただ、そうなってしまったのも、彼をひたすら一途に想い続けた結果だったのかなと・・・

なつみは、間違いなく彼氏が大好きだったんだと思います。
多分、この世の誰よりも。

その証拠に、なつみはこの世を離れても、彼との思い出の詰まったペンダントだけはずっと懐に閉まっていました。

死んでしまった後も、彼との思い出は彼女から離れることが出来なかったということです。
最後の最後に、地獄に行く直前になってようやく捨てる決心をしますが・・・

彼女の目には、彼だけしか見えていなかったのです。
それなのに、おそらく彼は違ったんじゃないかな・・・。

彼女自身、非常に思い悩み、追い詰められていたのではないでしょうか。
そう思うと、なつみがとても可哀想に思えてくるなと。


『なつみSTEP!』は、その恐ろしい裏設定から「検索してはいけない言葉」にも選ばれ、自分自身もタイトルに「怖い」と書きましたが・・・

本当はこの作品は怖さ以上にとても悲しく、切ないストーリーなんじゃないかと感じています。