子供の頃、理科の授業か何かでこんな話を聞きませんでしたか?

 

「セミは土の中で7年も眠り続けて、地上に出たらたった1週間で死んじゃうんだよ」

 

当時の私は、その話を聞いて「かわいそうすぎる」と、子供心に深く同情したのを覚えています。

 

せっかく生まれてきたのに、暗い土の中で一生のほとんどを過ごして、やっと外に出られたと思ったら、全力で鳴いてすぐお別れ。 「セミの人生(虫生?)、面白くなさすぎじゃない?」って思ていました。

 

……ところが。

大人になって、毎日仕事に家事に、目まぐるしく動き回る日々を送っている今。 ふと、あの時のセミの話を思い出すと、全然違う感情が湧いてくるんです。

 

「え、ぬくぬくと暖かい土の中で、7年も熟睡できるの? ……最高じゃない?」

って(笑)。

 

目覚まし時計に叩き起こされることもなく、 「今日のご飯どうしよう」と悩むこともなく、 誰にも邪魔されず、ふかふかの土のお布団に包まれて、ただただ眠る。

今の私からすれば、それはもはや「悲劇」ではなく、究極の「贅沢」に見えてしまうから不思議です。

 

もちろん、地上に出てからの1週間は猛烈に忙しいんでしょうけど、その前の「7年間の安眠」というご褒美があるなら、それも悪くないかな……なんて。

 

子供の頃の「純粋な同情」はどこへやら。 大人になるということは、セミの生き方にさえ「羨ましさ」を見出してしまうほど、日々を必死に生きている証拠なのかもしれませんね。

 

さて、セミのように7年とはいきませんが、今夜も自分なりの「ふかふかのお布団」に潜り込んで、精一杯リフレッシュしたいと思います。

皆さんも、今日一日本当にお疲れ様でした。 ゆっくり、良い夢が見られますように。