2023年10月31日

 

センチネルリンパ節生検を終え、手術が行われる『Mount Saint Joseph Hospital』へ車DASH!夜が明けて日が昇り、通勤通学の車の波に乗りながら自分だけが歯車から外れた別世界に居るような不思議な感覚で車窓を眺めた。

 

朝からマシンガントークの旦那と車内で何を話したか覚えていない。到着後、運転席の旦那に声を掛け 荷物を取ってトランクを閉めた。クラクションの音で呼び止められ、助手席のドアから「なに?」と聞いたら ぶちゅーをしようと近づいてきたので頭突きで跳ね返し、それを見ていた病院関係者に笑われた笑ううさぎ

 

正面玄関に鎮座するマリア像に挨拶をし、少し歩いて『Emergency(救急外来)』横の『Surgical Daycare』に入った。※外来患者(入院していない患者)に外科サービスを提供する場所 

 

 

中に入るとすぐナースステーションがあり 受付を済ませ待っていると 担当の看護師が迎えに来た。そこからは。。。

 

上三角体重測定 

上三角指定されたベットへ移動

上三角患者衣に着替える

上三角不織布のフットカバーを靴下の上から履く

上三角不織布のヘッドカバーを帽子の上から被る帽子は脱がなくて良い”と患者の気持ちに配慮した対応にグッときた

上三角除菌シートで胸や脇の下を拭く

上三角衣類や持ち物を紙袋に入れる←後にロッカーへ

上三角質問事項に答える

上三角ベット上で待機 

 

真ん中のナースステーションをぐるりとコの字で囲むように何台もベットが並んでいて 間はカーテンで仕切られていたたが 私以外にも数人女性が見えた。

 

この日はハロウィンハロウィン 

ナースや医師達が「おはよう」ではなく「ハッピーハロウィンおばけ」と挨拶を交わしてるのを見て、自分にとっては『ハッピーな日』なのだろうかと考えてみた・・・ 腫瘍が取れるのは嬉しいけど、胸が無くなるのは覚悟していても辛い。。。それでも結局は自分がどう思うか 気分を上げるのも下げるのも自分次第!生きるためにここへ来た!

 

私は今日、生きて帰るのだ!!

 

手術予定時刻 (10:50am)まで3時間 その間、携帯をいじったり 慌ただしく稼働するナースセンターを眺めたりして時間を潰していると 一人 また一人とベルトコンベアに乗るかのごとくベットごと奥へと運ばれて行った。

 

どんどんいくで〜

 

予防「おはよう! どう、緊張してる?」

 

本日の執刀医 ドクターD(乳腺外科医)のお出まし拍手 手術着に帽子、マスクもして「完全やる気モード」 いつもとは全く違う雰囲気で外科医感が漂っていたナイフ

 

真顔:まぁボチボチです

 

予防:で、今日はどこを手術するんだっけ?(←え、今それ聞く?まさかの自己申告制ーー)

 

アセアセ:ひ、左胸です。(←絶対間違ったらアカンやつ)

 

予防:はい、正解!(なんのクイズーーアセアセ

 

そう言って(間違えないように)マーカーで左手に印を付け去って行った ※手術部位を確認後マークをつけるのは通常のプロセスらしい

 

しばらくして麻酔科医が迎えに来た。ガシャンガシャンとベットのロックが外され、ベルトコンベアに乗せられた (←乗ってない) 私は流れる天井を見ながら”ドラマみたい”と呑気なことを考えていた。

 

 第一工程・麻酔室

今時の音楽が流れる麻酔室音符とてもリラックスした雰囲気 麻酔科医二人はテキパキと準備を始め、そのうちの一人が私の静脈を必死に探し 子供用の針で対応することに。すると、別の麻酔科医が。。。

 

予防①:見て見てスマホ携帯 うちの子のコスチューム

 

(まさか・・・)

 

予防②:えーー見たーーい!!見せて〜ピンクハート

 

(やっぱりな・・・)

 

患者そっちのけでワイワイする二人笑いリラックスしたゆるい時間の中、麻酔の助けもあり体の力が抜けて緊張がほぐれていった。


奥の手術室ではオペの真っ最中、次は私の番だ

 

 第二工程・手術室

手術室へゴロゴロと運ばれる。「よいしょ!」と手術台に乗せられ『まな板の上の鯉』となった。上を見るとドラマでよく見るギラギラのライト

昔持っていた年賀状印刷機『プリントごっこ』に似てると思った富士山

 

意識がぶっ飛ぶ前に左胸に手を置き「ありがとう」と伝えると、こめかみに涙が流れ それを見たドクターDが声をかけてくれた。

 

予防私たちはアナタを助けるためにここに居るのよ」

 

うんうんと頷き命を預けた

 

少ししてナイフのような金属が当たる感覚が・・・

 

「タンマタンマ!!起きてるんですけど!!麻酔もっとちょうだいって!!滝汗ピリピリひーっ

 

麻酔科医:はいはい、ちょっと増やすねぇ

 

ゆるゆるやん!!こわかったぁ

 

ここからの記憶なし

 

 第三工程・リカバリーエリア

(はい出来上がり!)


目が覚めたのが12時ちょうど 

 

47年一緒に生きてきた左胸とお別れ ありがとうヒマワリ 

 

身体にバンテージを巻かれ痛み止めを飲んだ薬ここで一時間ほど休み また最初のナースステーションエリアに運ばれた。 

 

ドクターDは「手術はうまくいったグッ」とだけ言って立ち去ろうとしたので、リンパ節は取ったのか聞くと

 

予防:センチネルリンパ節は3つ摘出したわ 実際には4つ取れたんだけど 結果は次回の診察の時に出てるからね じゃあね!←芋づる式に取れたってことだな

 

はい、もうどっか行った走る人DASH!

 

ドレーンに気を付けながら自分で着替えを済ませ 待合で椅子に座って迎えを待った。やればできる 笑い泣き

 

あれほど恐れていた手術はあっさり終わった。驚くほどあっさりと。きっちり一時間の手術だった。

 

 

数時間ぶりに携帯の電源を入れるとコスチュームに着替えた娘の写真が送られてきていた

 

 

手術に関してのビデオ下矢印

by Providence Health Care provides important information to help you preparing for and recovering from your surgery at Mount Saint Joseph Hospital and St. Paul’s Hospital.