2023年10月12日
予約時間は朝の8時
少し早めに病院に着いて
義妹と待合で待っていると
「グッドモーニング!」
と廊下から聞き覚えのある声が。。。
(あ、ドクターD...)
堂々と8時過ぎに出勤してきた
(え、今ですか?)カナダあるある
すぐに診察室に通されたが
ここでも少し待っていると
行動も喋りも倍速のドクターDが
白衣も着ずラフな姿で現れた
早速、腫瘍を測定
ドクターD:だいぶ小さくなったわね
私:お陰様で1.1cm x 1.3cmになりました
ドクターD:え?もっとあるわよ誰が言ったの?
私:腫瘍内科の先生です
医師によって測定の仕方が異なり
若干のばらつきがあるのは気づいていた
ドクターSは測定にノギスを使い
ドクターDはメジャーを使う
しかも私の場合
しこりの上に腫瘍が乗っかっていて
腫瘍が縮むにつれて測定が難しくなっていた
ドクターD:2.0cm x 1.3cmね
(まぁまぁ差あるやん)
ドクターD:
う〜ん かなり小さくはなったけど
腫瘍の場所から乳頭も取る必要があるのと
胸が小さいから生体細胞も動かせないし
乳房を残せるかはかなりグレーゾーンだわ
ここで全摘を希望することを伝えた
ドクターD:
そうなの?なら話は早いわね
乳房を残しても元の胸が小さいから
(何回も言うよね〜)
腫瘍の大きさと胸のバランスを考慮すると
形が歪になって見た目が良くないの
ここでドクターDは
「全摘は患者が誤解しやすいから嫌いだ」と
前置きして以下の注意点を挙げた
- 全摘で再発リスクが0になるわけではない
- 部分切除より全摘がガンを排除するのに良いは誤解
- 微小転移が残る可能性
- 全摘で生存率が上がるわけではない
- 生存率を上げるために行ったのは抗がん剤治療であり、術後に行う放射線治療である
- 貧乳かつ乳頭切除が必須のため見た目を考慮しての全摘であること
- 定期的なセルフチェックの必要性
- 半年に一度の診察
- 反対側(右胸)年一のマンモ
そして手術に関してのリスク
- 合併症
- 痺れ
- 腫れ
- 出血
- 内出血
手術当日に別の病院で行われる
『センチネルリンパ生検』について説明
最後に乳房再建には
形成外科医との面談が必要で
手術は少し早いが10月31日が空いている等々
ここまでおよそ10分
(どこで息継ぎしとんねん!!)
マキ
で喋り尽くしたドクターDは
![うずまき](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/108.png)
私に乳房再建について希望するか否かは聞かず
『当然するよね』てな雰囲気で
「形成外科医の予定を確認するから待ってて」
そう言って部屋を出て行った
義妹:乳房再建するの?
私:考えてなかったけど、どんなオプションがあるか聞くだけ聞いてみる
しばらくするとドクターDが戻ってきて
この後すぐ形成外科医と面談できることになった
私を担当してくれた形成外科医は
ダウンタウンのど真ん中のビルに
クリニックを持っており
手術がある時だけこの病院に来ていた
ドクターDはこの日も光の速さで消えた