2023年 8月 21日

 

手術について自分なりに考え気持ちを固めていた 腫瘍が小さくなって”全摘しなくても良い”となっても、残すことで再発のリスクが上がるのであれば全摘を希望しようと思っていた  

乳がんは目に見えない形で潜んでいる場合や

新しい乳がんが同じ乳房内に出来る場合もある 

腫瘍が大きいほう/悪性度が高いほうが再発のリスクが高い

とガイドブックに書いてあるのを参考にした
知り合いの医師に相談すると 「超音波検査やCTで見えなくなるくらい小さくなっていても

おそらく耳かきひとさじ分程度の細胞が残っていると再発します。

耳かきひとさじで100万個くらい細胞があるので、それくらい残っていると再発には十分なのです。」

 

それなら全摘して少しでも「安心が欲しい」と思った

 

医師は「全摘後の乳房形成術も結構進んできている」

ともアドバイスをくれたが私はまだこの時点ではそこまで考えていなかった

そして反対側つまり右側の乳房については

腫瘍内科医の「遺伝性でなければ取る必要はない」との意見に従い残すことに

乳がんに罹患する可能性はゼロというわけではなく5%

リスク vs メリット vs デメリットのバランスを考えた上で決断した

 

今日も颯爽と現れテキパキと作業を進めていくドクターD(乳腺外科医)

 

ドクターD:「(腫瘍を触って大きさを測りながら)あら、小さくなったわね

でも乳房を残すにはまだ大きいわ まだ抗がん剤治療が半分残ってるから可能性は十分あるわよ!」

 

私:あの〜そのことなんですけど、全摘しようと思うのですが

 

ドクターD:あら?以前なら全摘を勧めていたけど、今は放射線治療を行うことで部分切除でも全摘でも再発のリスクは変わらないわよ 乳房再建も色々オプションがあるから、もう一度10月の初めに面談しましょう じゃあねパー

 

私:え... あ... 

 

もういない

 

(しゃべらせんか〜い!)

 

ドクターDは風のように現れて風のように消える

 

(え〜っ! せっかく決めてきたのに 心揺れるやんけー)

 

始めの頃はすぐにでも胸を取ってスッキリさせたいと思っていたのに

治療が進むに連れて色んなことが現実味を帯び

手術に対しても恐怖心が現れていた

 

(部分切除のほうが傷も小さいし痛くないよな。。。)

 

(まだ時間あるし腫瘍が小さくなってから考えよーっと!)

 

一旦考えるのをやめた(←お得意の現実逃避)

 

↓日本の友達に頼んで手に入れた

「もしもに備える情報ノート」と「パスワード帳」

 

「人生何が起こるかわからない」を経験した身としては、いざという時のために準備しておこうと思った

 

家族のために「備えあれば憂いなし」

 

しかしこのクオリティでビニールカバーまで付いて100均(セリア)って

ありえん目キラキラ