ラウンド2 (July 18 2023)
- 髪が抜け始める
- 胸のむかつきはあるが嘔吐は無し
- 爪の色が黒くなり始める
- 匂いに敏感
- 初日〜4日目まではお粥・野菜・フルーツなど食す
- 5日目 手の震え
- 7日目(7/24) バリカンで坊主に
- 10日目から情緒不安定
この回から追加で2種類薬を処方してもらい吐き気が軽減する
- Olanzapine2.5mg
- Okynzeo
しかし全8クールの抗がん剤中この2回目が一番精神的に不安定でキツかった もーとにかく「ぬ」って言葉に過剰に反応してしまいテレビが観れなくなる
ニュースを見りゃ”誰かが事故で事件でんだ”
ドラマを観りゃ”どこかの誰かさんがぬ”
旦那が観る映画では”ほぼ確実に誰かがやられる”
歌の歌詞ですら「ぬ」「
んだ」のオンパレード
も〜しんどいて
日本のテレビやYoutubeを観ると直接的な表現は避けているようで字幕でも誤魔化したりしてるけど英語ではまだバンバンどストレートに使われている だから子供達も悪気なく口にする
ゲームで負ける度に「んだ」を繰り返す娘にキレたことも
私:アンタはお母さんにんで欲しいんかぁぁあああ??
娘:えぇー?(なんで怒られるん?)
そう、その言葉全てが自分に向いている気がして怖くて怖くて
物事を深く考えない気質であり普段はポジティブなほうだと思うが
この時は不幸を背負って思い詰めていた
ガンやし縁起悪いし
友達も離れていくんかなぁ
ぼっち。。
抗がん剤で頭がおかしくなり弱音を吐いたのもこの頃
怒り・悲しみ・不安・焦り・孤独 今まで経験したことの無い感情の渦に呑み込まれそうになった
「人ってこうやって鬱になっていくんやな」と、違う世界を見た気がした
北米ではメンタルヘルスに対する意識が高いため
カウンセリングを受けることを何度か勧められたが
精神が弱ってるのに英語で心理カウンセラーに相談するなんて
「そんなん余計ストレス溜まるわ!」と思ったのと日本人の私からすると敷居が高く拒否反応が出た(カウンセリング料金は会社の保険で支払われる)
抗がん剤投与後 巣篭もり生活が始まると中国人の義母が薬膳スープや中華粥をこさえて届けてくれた
中国では「薬食同源」と考えられており身体に良いとされる多くの食材を調理し数日かけて作られたものが「薬膳スープ」
粥は魚介だったり鶏肉だったり味が付いていて美味しい 日本だとお粥は病人が食べるイメージだけど中国人は朝昼晩関係なく自宅でもレストランでも粥を食べる
私は義母が作る中国粥に梅干しや海苔の佃煮など”日本の味”も加え食べていたが途中から粥を見ると抗がん剤を思い出し吐き気を催すように。。。
すると今度は野菜入りの肉団子を作ってくれてそれをスープに入れて食べた
娘が小さい頃の離乳食しかり義母には食事面でお世話になりっぱなし
優しい姑には感謝しかない
英語をほとんど話さない義母と私の関係は『なんとなく』で成り立っている
必要な時は誰かが通訳をするが言葉が通じないから行動で会話する
お互い余計なことは言わないから揉めることもない
変に期待もされない
『口は災いのもと』
私はこの嫁姑の関係がとても気に入っている