2023年6月30日

 

これから長い付き合いとなる主治医との初対面はPET検査の翌日だった

場所はBCCA(がんセンター)から徒歩3分ほどの場所にある

『Fairmont Medical Building』8階

この日も義妹のウィニーと一緒

彼女は医師との面談の日は必ず一緒に来て録音を担当してくれている

 

渡された問診票に記入していると一人の女性が話しかけてきた

 

女性:かぁかさんですか? 医療通訳のXXです 

本日はよろしくお願いします。

 

心強い助っ人登場にほっとする

 

私:すみません この質問の意味がわからないんですが?

 

通訳さん:あ、それは 延命処置です。いざそういう事態になった時

延命処置を希望されるか、されないか ということです

 

私:目

 

通訳さんをガン見しながら目がジャブジャブ泳いだ

 

(私、ドクロぬの?)

(だよね〜 そういうことだよね〜 だから聞くんよねー!!)

 

頭の中でうまく整理出来ないでいると

 

通訳さん:全員に聞いてるので気にしなくても大丈夫ですよ

 

(気にするわ!)

 

通訳さん:待ち時間が長いので時間潰しのためとかも言われてますし 空欄でも構わないですよ

 

そこだけ記入せずに出した

 

部屋に通されるまでは早かったが、そこから主治医が現れるまで40分近く待った その間、看護師の女性が体重を測ったり 先ほど提出した問診票に沿って質問してきたり これから始まる治療に関するプリントの説明をしてくれた

 

この量よ。。。

  • 抗がん剤治療について
  • 使用される薬剤(4種類)
  • 抗がん剤治療後、自宅での注意点
  • 高額処方薬剤助成金
  • 痺れ
  • 口内炎
  • 下痢・便秘
  • 皮下注射
  • 注射針の処理方法
  • 何かあった時の連絡先リスト
  • がんと向き合う系の冊子 
などなど。。。
枚数と種類の多さに圧倒されながらも
(いよいよ始まるんだ)
(もうここまで来てしまった)と
逃げられない状況に緊張しながら 
ヒタヒタと迫ってくる抗がん剤の足音に怯えた
 
看護師の説明も終わり雑談をして待っていると
 

「ハロー ハロー コンニチワーー!!照れ

 

元気ハツラツと現れた金髪の女性 

パステルカラーの膝丈フレアスカートに白いブラウス

赤いふちのメガネで個性をアピールしつつ

キラキラの笑顔で握手してきたこの人が私の主治医ドクターS

 

(あ、この人好き)一瞬でそう思った