カナダではメディケアという税方式の健康保険制度により国民であれば医療費(外来・入院・入院中の薬代)は無料 

 

運営は州ごとでバンクーバー近郊の市はブリティッシュコロンビア州(BC州)に属する

 

歯科や薬代、リハビリ治療などは全額個人負担だが

これらは正社員であれば会社の福利厚生の一つとして民間の保険会社による医療保険でベネフィットとしてカバーされる場合が殆どである

 

うちの場合、旦那が自営業のため私のベネフィットで旦那と娘もカバーされている

 

そしてこのベネフィットでカバーされる部分がかなり大きい

 

今までガン治療にかかった費用(処方薬・高額皮下注射(日本名:ジーラスタ)それにカツラ代7割、医療用ブラ、ブラ用シリコン、フィジオセラピー(リハビリ)、マッサージなど全てカバーされた

 

抗がん剤治療・手術・放射線治療は無料

 

それに加えて休職中もディスアビリティ保険(病気や怪我で働けない人を対象とした保険)が無課税で一定金額振り込まれる 契約内容によって変わると思うが私の場合、給与の6割ほどを毎月受け取っている。

 

そして忘れてはいけないのが ”クリティカルイルネス保険

 

これは任意で追加できる重病者を対象にした保険で

がん・脳卒中・心臓発作・認知症などが含まれ、病気になった時点で

審査後、保険適用と判断されれば契約で決められた金額が支払われ、それは住宅ローンや家賃、ガソリン代、交通費、食費、付添人の宿泊費など何に使ってもかまわないというもの ※細かい内容は保険会社や契約内容によって異なる

 

私、これ付けて無かった。。。あぁぁああああああ!!!

 

二年に一度、保険の見直しがあるが、どんぶり勘定の私は詳細など完全スルーしていつも通り可もなく不可もないスタンダードな保険プランを選択

そして翌年がんになった

自分がこうなって同僚にも確認したが、誰も付けていなかった

 

誰かなんか言うてよ!HR(人事部)!!

そんなこんなで私は声を大にして言いたい

 

人生何があるか分からない!クリティカルイルネス保険入っとけよー!!

 

さて、ベネフィットに戻ろう

可もなく不可もないと言ってしまったが、正確には可だ これが本当にありがたい

 

我々(家族3人)がよく使うのが

歯科治療 5〜10割 治療内容によって自己負担額が変わる

コンタクト・メガネ・度入りサングラス 一人につき年間300CAD (3万円)家族3人だと300CADx3で9万円

マッサージや針治療、カイロなどはトータルで一人年間1500CAD(15万円)までカバーされる。

その他にも車椅子や松葉杖、航空機での緊急搬送など70項目以上のものが対象となる ※上限あり

 

さらに別の”パーソナルスペンディングアカウント”では上の項目に無いもの

例えば、デスク・椅子・周辺機器・本棚・ライト(要は仕事に使える物ならなんでも)やスポーツクラブの会費、子供の習い事にかかる費用などなど

年間800CAD(8万)までカバーされる。

 

※現在の為替レートは無視して1:1で計算しています。

 

ここカナダで生きていくうえでベネフィットはなくてはならないものになっている

 

更にうちの会社は、ID (写真付き)を見せればアップル製品が10%オフになる

 

コロナ禍では残業が続き、夜中も働き休日返上で社畜化した時は「こんな会社辞めてやる!くそったれ!」と暴れたけど、今は本当に感謝しているし心底辞めなくて良かったと思っている

 

収入は減ったけれど、医療費の自己負担が無く金銭的なストレス無く治療に専念出来るのはとてもありがたい

 

うちの使えない旦那はというと、このベネフィットを確保するため

私が定年(65歳)まで正社員としてフルタイムで働くことを望んでいる

 

はぁ?(ぶっコロ案件)

 

カナダで結婚を考えている方は、是非このベネフィットも考慮して相手を選んで欲しい