これはけっこう重要な回になるかもしれない。昨日、児玉から連絡が来たが、飲みに行こうぜ的な。スケジュール的に無理だし、メンバー的に興味ないし、さらにテンション的にも上る兆しの見えないものだったから容易に断れたが、問題はおれの方からキャンプに誘った結果である。行こうぜと言えばいいものを、俺はキャンパーだけど大丈夫? などとぬかしやがった、その時点でおれとしてはン? となってたってことなんだろうが、蓋を開けてみればただのワイワイキャンパー。はあガッカリ。結局お祭りピーポーなのかと、別にいいんだけどさ。それはさておき俺は佐藤さんにやはりソロキャンプを教えてもらおう。何がハードゲイかと。別に悪い意味ではなく。ただそこも間違いで、気が合い過ぎるってところを強調したかったわけで。そして実際、彼は良い人だろう。確かに何も知らないが、これから絆を深めていくのだろう。よし、行くことにする。ただアイテムを何を持っていくか。やれギアだとかは言いたくないんだけどな。アイテムでええやん。道具とか。

さて吐き出したかな、ということで取り残された人たちへということでメッセージを書いていこう。が、今さら何を伝えたらいいのか分からない。ほとんど手遅れだからだ。なにせもう五年前に切り替えは始まっていて、ほんで今年に入ってっていうか、今年に入る直前ぶっちゃけ十二月の、ノートを見れば日付まで分かるが、そのときにさらにガツンと切り替わってしまったんで、がっつりレールが逸れたっていう。だからたぶんね、会おうとしても会えない会う気でいても会えない。そういう風になるんだろう。マジで逸れてしまったんでしょう。おれがどうこうというレベルではない話であります、そこについては。ドターポに対応してもらえると助かるが、それでもあまり時間は取れないだろう。実際、ドターポしようかと思ったが、昨日は、なんかハアってなってやめた。なんか遊び心が死んでるなあどいつもこいつも、いやどの方もこの方も死んでらっしゃるなあという感じ。生きづらいんだろうな。つらいんだろうなー。退屈なんだろうなー。一人で過ごせることが最高なのに。大勢でキャンプ行くって。阿保だろ。わざわざ。そんなんなら飲み屋でやれば楽なのにと心底思う。ああ違う人種だわって。がっかりってわけではないが、あ、そっちねっていう。そういう意味でもバスの、乗合バスの人たちってことなんだろう。仕方あるまい。とっとと先に行くしかないので。今この旅の話をしても分からない、いやマジで分からないだろうな。風神雷神とは言ったが、それは彼の血の話であって、雷神の子孫はがっつり逸れてます。可哀そうに、つまりそうか、あれは福ちゃんやかきもっちゃんそのものではなく、彼らに流れてる血の話だ。そういうことか。福ちゃんの血とかきもっちゃんの血か。面白い。ルーツだけ聞いとくか。面白いぞ、マジで。こればっかりは。都城からやってきたと言ってたな。福ちゃんはどこなんや、福岡かどっかか? まあ分からんが、それなりに霊性を司る家系だったはず。今や凋落も凋落しているが、しかしおれをサポートする役は与えられていたらしい。んで彼自身はずっと後方にいるってことか。これで矛盾が解けた。なるほど、そういうことね。彼らの血のメタファーが風神門と雷神門ってことだったのか、ほんでこっから先、おれは植物とカネに対して働きかけなければ、どうやってカネを稼ぐか、カネでカネを稼ぐにはどうしたらいいかを考える。知る。手元には潤沢な資金。一方植物である。待て待て、これでカネを稼ぎ、一方でなんだ、植物を趣味にし、小説で己を吐き出し、またそれが世に出る、小説に限らず、様々な芸術的才能があり、絵の展覧会なんかもありつつ。そうなんだこんな絵を描くんだみたいなこともありつつ。楽器までできたり、作曲もする始末。辻井くんに手伝ってもらおう、その際は。なんて……。さてそんな遠いところまでいきそう。未来が見えた。そうか、まずはファイナンシャルプランナーってことか。ちょっとあっきーに相談だ。なんてことはないが相談だ。まずは相談。彼は旅についてきてくれている。福ちゃんもどうにかついてきてくれている。カネを稼ぐって難しい。ここからどうやってカネを増やしていくか。財テクとやらを磨くってことか。投資の手法なんかもちゃんとやって。AIの分野にいくかと思ったが、そっちはダミー、フェイクだったか! 面白い。

というわけでまた戻ってきた。取り残された人たちへ。たぶんね、こっからけっこう、陸路でしょ? 来れるんかな。でもおれの本を読んでくれ。それでいいじゃん。そうだわ、おれの短編小説を読んでくれたらいいわ。それでたぶん、ある程度は語れるはず。大抵のことは分かるはず。よろしくどうぞ。そこから伝わるものを感じとってくれれば、それがその旅の時々でおれが残す何よりのヒントになりますから。いやマジで、吶喊みたいなことになるので。ちょっとわかりにくいならそれは足りないってこと。おれの技術もそうだし、そっちの理解も。技術が足りなくとも、メッセージ、思想の深さはどの作品も無限大だから。杖の花なんてマジ、ほんとに。そういうことですから。ああ、なんておれは。こんなにも親切なんだろうかと思う。親切というか心というか、奥行きというか、深いわ。殊勝です、ほんで首相です、ここまでくると。わざわざ政治で首相になる必要はない。あれはそうね、やりたい人がやればいい。現代は文芸、あるいは芸術によってしか人を鼓舞できんぜ? 人を導くことはできんぜ? やる気になってもらわないと。どうなるかはさ、そうなんです、長いこと掛かるんです、こっから。半端じゃないから道の険しさが、蠱惑の道の険しさが。福ちゃんはちょっと遅れてるけど、たぶんそろそろ追いついてくる。大丈夫になるはず。おれが敬意を持って接するから大丈夫。恐れずに。君の力を信じている。まあ彼は大丈夫だろう。なにせ俺がどう生きてるかを参考にしてるからそこはオリジナルにならない方がいい。おれは、おれの生き方こそ参考にした方が。これはちょっと霊的すぎたかな、話が。いささか。まあでもそんな感じ。イイ感じ。このまますっ飛ぶ必要もなく。ああいい天気だなっていう。これから晴れるらしい。きっと天気が守ってくれるから、そうね、お天道様が守ってくれるから頑張って。もう頑張ってとしか言えない。たぶんそれしか知らない人たちだから。

こすむとへりとか