NEW DAYSまた弾けるようになりたいな。今度はもっと上手く弾けるし、それに好き。まあキモいんだから! 最高にオタクっぽい曲。これはジャポニスムを生むよ。日本人ぽいんだよな。キモい曲って。そうか日本のあのヨナ抜き音階ってどことなくキモいのはそういうことか日本人がキモいからだ! これはもう間違いない! 絶対間違いない。日本の絵、浮世絵の感じも。キモいのか。キモいんだろう。いやキモいわ。そのキモさを使っていく。ドビュッシーはこのキモさを持ってるのか。フランス人はそうか日本人のキモさに憧れている。これから強くフランス人が日本人のセンスを追ってくるだろう。あのフランス人が! センスに溢れた、センスにまみれたフランス人が! そう、センスとはフランスのことなのである。分かるだろうか。印象派以降、センスとはフランスというかパリにあるのである。そのパリがこれから東京の背を追うのだ。これがジャポニスム。第二期ジャポニスムが起こる。それをここに宣言する。おれがその旗手となる。そのためにどんなことを表現しようか。どう表現しようか。どんな風にするか。これが柿だ。柿じゃない。柿元じゃない。柿元はいらない。ああキモいのに。彼はキモいのに。何を変革してんねん。違う方に行こうとしとんねん。キモいんだからさ。キモくあれよアホ。正統派ぶってどないすんねん。キモいんだから。君はね、キモいの! ちゃんと楽になれ。それで楽になれ。大丈夫よ、かきもっちゃん。解放してやるから。おれが解放してやるから。もうキモさを受け入れたおれが全部解放してやるから。躁鬱だし、なんだろ、依存症だし、なんだろ、マザコン、嫁コンでもないが、解放してやるから。全部自由だから。おれはね、キモい。そしてフランスである気はこちとらにはまったくありゃせん! おれはニッポン人! 解放する。覚醒させてやる。世界を広げるぞ。それをやるのだ。それは間違いなく世界を変える。それを作る。世界を変える作品なのだ。一〇〇枚は書く。キモさを解放する。そのために書く! それで世界を変える。変えたい。変わってほしい。良い方に向け! 向かえ! 良い方へ! 良い未来に! 子どもたちがずーっと笑ってられるように。これはね、マジでマジでマジのマジに衷心からの思いなんだ。子供はずーっと笑ってなきゃだめだ。ずーっと笑ってなきゃだめだ。思春期になっても傷付いても笑うことを忘れないような世界にしなきゃだめだ。キモいっていいことだ。教室の片隅で一人ラジオを聴きながら笑うキモさを受容せよ! 誰も見てないゲーム実況をお送りするキモさを受容せよ! 好きな子でマスかいてしまうキモさを受容せよ! キモいのだ。人間はキモいのだ。こと日本人はキモいのだ。フランス人が付いてくるよ、君たちの後に。君たちが説得力を持っているから。キモくあれ。どこまでも。なんだろ、髪型もなんか面白いのにしたくなってきた。変わってる感じ。どんなのが良いかな。まあいいや。コーンロウとかはない。奈良裕也もなー、結果キモかったもんな。まあでもあれは力技感あったけどな。フランス的な方いってるから、力技的。そうじゃなくて日本人的な受容があってのカッコ良さまではいってない。あそこいかんと。あのキモさがあってのカッコ良さにならんと。リリーフランキーとかそれあるな、西島秀俊もある、阿部寛もある。良い男ってのにはそれがある。やっぱ松ちゃんにはそれはなかった。おもろかったけど。結局技でいってしまった。技でねじ伏せてしまった。キモさの受容じゃなくてカッコいいに変えてしまった。それはそうかそういうことをやった人なのか。やっぱりすげえ。最終的に飲まれちゃったわけだが。いやこっから帰ってきて完結か。松本人志最終章が始まるのか。学がある風だった自分のキモさを受け入れて、無知のキモさを受け入れてくれれば、いや無知じゃないでしょあの人。何をお前。まあ物知りってわけじゃないけど、ひたすら凄い人だから。面白過ぎるから。心の中にいるから。松本人志が心の中におる男ってどれくらいいるんだろうな。大勢がおるやろな。キモさの受容をあの人も始め、おれが一足先にそれをやる。どうしようか、どうしてやろうか、一気に書き上げたいところ。今月中に。その勢いでやろ。だけどだから、どうなんだっけ。えっと何からどうしたもんか。設定。設定っていうかモチーフ。んー。走らせながらいけるか、これ? もう一つやったら長い休憩に入るか。入ろうかしら。とか思ってるのかしら。ぼんやりしてきた。一気に離れた。放たれた。こっちじゃない。面白いこと。啓示。月の啓示。飛ばしてくれー。下さいー。月の啓示。啓示。啓示。このスピードで書くってこと自体が瞑想的。褒めて遣わす。頭を廻らせて書いてるわけじゃない。ひたすらなんだろ、タイプしてる。無意識の表出。ちょっとこれに身を任せてミヨウ。こっちでずっと観察していよう。何が生まれて来るんだろうか。楽しみである。楽しみであるが、この感じはどうやら出てきそうにない? サーカスのテントの中。暗幕が降りている。照明もない。光が差す。スポットライト。照らし出されたところにピエロが片足立ちでポーズを決めている。彼は言う。

「ようこそ、ジェントルメン! あなた方を今日は異世界にお連れして、解放させてみせます」

ざわめく。男たちが口々に愚痴をこぼす。いつどうしてこんなところにいるんだ? というのが主な文句だ。ところで一方その頃、舞台裏ではキモい男たちが用意していた。こういうことだろうか。ささやくように言ってみた。「トレースしたまえ

こすむとへりとか