悩ましい。ひじょーに悩ましい。ボケてこ。もっとテキトーに頭を流転させてこ。こういうんじゃなくて、もっとダイナミックに、エキゾチックに、グラマラスに、バイオレンスに、フォトブッティカルに。フォトブッティカルて何? なんでもいいのよ、なんかわかるでしょ。フォトブックみたいにってことよ。フォトブックみたいにってどういうことよ。なんか風趣があるってことよ。滋味豊かってことよ。うおお語彙増えてやがる! そうね、悩んでるときはこういうことをしてもっと成長していく、地道に一歩一歩。結局、おれは小説家になんてなりたくないしなる気もないのか? 小説に限定しなくていい、とにかく表現。表現。この遊び心をどうにか表出できるもの。横断的なインターメディア的な何かが必要なのか? どうなのか、よく分からん。よく分からんじゃなくて、掘り下げる。絵本とか? イラストブック的な? あの企画はどうなった? おれのあの名言を集めるイラストブックは。あれを欲しがる奴なんておるんか? でも人に必要ならとか思ったが、そうじゃない。遊び心を無くさないための一〇〇の言葉みたいな。あなたの遊び心を解放させる一〇〇の言葉みたいな企画。どうだろ。例えば何がある? もっとグラマラスに。とかそういうこと。コケットリーの意味は鶏ではなく色っぽいであるとかそういう感じか? これで企画になるか? おれはいつだってクソ真面目になってしまうからな。ふざけていたいのに。どこまでもふざけていたいのに。そうなんだわ、世間様がクソ真面目過ぎておれは疲れてしまう、ちょっと。みんな真面目。大真面目。もっと馬鹿みたいに生きたっていいのにさ。それが苦痛。苦痛極まれり。ああ、なんてもっと堅苦しくないところに生きたいのに。もっと眠っていたいのに。そうだっけ? ちゃう、もっとはしゃいでいたいのですが、もっと僕、はしゃぎにはしゃいでいたいのですが、堅苦しくなってしまうんですけど、どういうことでしょう、何が僕をひっ詰めているんでしょ、僕の刈り上げた後頭部をどうして誰がひっ詰めているんでしょう、僕を離さないのは誰でしょう、母親ですか、父親ですか、嫁ですか、自分ですか、自分に対する嫌悪感ですか、いやでも僕は実際あのひょうきんな自分は大好きなのです。あまり人には見せませんが。そうなんです、好きなんです。ところがそれをあまりさらけ出すわけにはいかない。それはどうしてでしょうか。恐ろしいのです。なにが、笑われるのが? キモがられるのが、嘲笑われるのが、バカにされるのが癪なのです。でもそれを表現したいんでしょ? 勝つために? そうなんですけどね、バカにはちゃんとお前より上だよってことは分かってほしいわけで、一流にだけ一流と分かるんじゃなくて、バカをちゃんと圧倒しながらってそれはどうでもいいか。どうせ表には出ないし。一流に一流と分かってもらえれば。水野くんはでも違う。まだ一流とは言えない。まだ足りない。発想も技術も足らない足らない足らない。おれは? 熱が足らない。信念がない。どこへ向かうつもりなのかよくわからない。このままで良いという感じも若干ある。なくはない? いやそろそろ変化が欲しい。飽きてきている。そう変化が欲しい。人生に変化がほしい。しかしどう動けばいいか分からない。どうせまた間違える、そんな気がしている。だからそれほど大きくない一歩を踏み出したいとか考えている。何をやってる? 何をやっている? おれはこれからどうなっていく? 我が子にどんな背中を見せたい? 人生を謳歌している姿を見せたいが。いろんなことができる姿を見せることはできる。絵も音楽も本もなんでもできる。凄いことだ。能力はある。足りないものはない。これからどうする? どこまでいく? じんわり。のんびり。どこまで進んでいく? ああ。またこういう風になった。糞になった。クソだ。クソ野郎。うんこ野郎なのだ、結局。またこれくらいラストになんなけりゃやる気にならない。辻井くんは凄かった。凄いことだ。おれも負けてはいられない、とか思うが。何をどう負けないようにしたらいいか分からない。小説家を目指す? 本当? またここから振り出し。何もない。何もできない。表現できない人間に逆戻り。何もない。何もない。無。ム。ム。ム。ハア。がっかり。がっがりしている。おれは何にもないから。何をしようか。これからどうしていこうか。人と話してこの人は面白い、何を考えているんだろうと思われるが、結局頭の中はオタクそのものというガッカリ感が。ふざけるな。そんなちっぽけか? よっしゃここはやっぱり一つ、一本に絞ればいい。それを生成AIで作る。映像にする。それはまた次の段階。今はまだそこじゃなくて、ええっと小説。短編。遊び心のある短編。遊び心! そうだ、遊び心のある作品で小説。小説家になりたくないだって? なりたくないのは今ある小説家だろ、それは? そうじゃない、新しい小説家になるのだ。新しい小説家像をおれが作るのだ。開拓するのだ。遊び心のある新時代の小説。ミステリーとかそういうジャンルじゃなくて、なんか面白いっていうか元気になる小説。ああ生きるって自由なんだなって小説。それだけ。おれが伝えたいのはそれだけ。自由なんだってこと。いかに自由かってことを表現したい。何物も君を縛るものはないんだということ。おれを縛るものはないんだということ。ただしおれもそれに縛られているというこのディレンマ。ディレンマ! 死にたくなるわ。生きるって不自由。そういうことなんだ。そういうことですわ。どう思います、おたく? オタク? おれのこと? おれってオタクかな? キモヲタかな? 違うでしょ。別にキモヲタを下に見てはいないけど、おれはキモヲタか? たぶん違う。キモヲタの属性の人とも仲は良かった、わけではないが喋りはするが、田中はしかしキモヲタの部類だよな、完全に。それはそう断言できる。世界中で断言できる数少ないことの一つ。田中はキモヲタの部類である。そこに特化した能力があるもんな。しかし今現在、世界はキモヲタに回されている。その最たる者がイーロンマスクである。あいつもキモヲタなんだろうな。キモヲタがスポットを浴びる時代が来ている。

こすむとへりとか