これはどこまでいくか分からんぞ。そのまま書く。それが即興。即興の極意は知っている。即興と入念は真反対。対義語の関係。それがどうした。中林君を勝利に導く。彼には圧倒的な勝利が似合う。それをどうにか物語の中で実現させたい。まずは。しかしどんな勝利になるか分からない。と言いつつ、今シリーズ化されるような児童文学はどうかという思いが去来した。宮沢賢治とかあと誰だっけ、ん、ああ、エンデとかみたいな雰囲気でかつ海賊ポケットとかズッコケ三人組とか俺が好きだったシリーズの感じ。なんかそれが良いかなーってなんで思ったんだっけ。ノートを見返すことなくこのまま続けよう。思い出す必要もないのかも。児童文学ねえ。どうやろな。んでも伝わるように伝わるようにってやるから難しい話とはならないやろな。それに明るい終わりにして、ハッピーな気分にさせたい。児童文学のレベルをぐいと押し上げる? となるとあの描写とかむっちゃ難しくなるかな?どうやろ。文章の上手さは生かしたい。だってここまで書けるんだから。だからそう、児童文学みたいのも書くしってことでええねん。SFも書くし、リアリズムも書くし、っていう。ただハッピーであったり希望で終わるところだけは基本一貫してるっていう。そこが良いよね。そこはブレないからな。良かったよ、溝口も、金閣寺の。あのまま死んでたらと思うとゾッとするわ。金閣は君を拒んだのではない。拒むということが君を守るということを知っていたのだ。美には拒まれた者は幸いである。でも三島由紀夫あなたは美に受け入れられ、最後、死んだ。金閣にあなたは受け入れられたのだ。そういうことだ、だからあなたは命より美を大切にして死んだのだ。美の観念とは時代によって移ろうものだというのに。今、僕はあなたは自決は実に無様なものだと思います。なぜ逃げたのです。最も艱難を伴う道から。あのアレは逃亡だ。遁走だ。そして僕は金閣の中で金閣と共にある。僕は金閣に火を放つような馬鹿はやらない。あなたより認識の使い方を知っているからだ。認識の重要性を僕は知ってるし、またそれが全てだということをちゃんと知っている。その時点で僕は僭越ながらあなたより数倍優れた作家です。これはでも事実だから仕方ない。筆力は今に追いつく。ただ物語で何を描くかはもうマジ途方もなく深いところに行くので、比べるのもおこがましいとあなたから言うことになるでしょう。

 もっとパーッと生きてもいいんじゃないかとか思うかと言えばそうでもない。別にパーッと生きたいとか思わない。思う? 思ってる? 思ってるとこある? なくはない? 華やかな世界? もう別にって感じ? まあすげー遠い感じはあるし。ってか良いものって感じも別に。あったっけ、そもそも。いやあったから放送作家なんかなったんやろな。でもというよりなんか就職活動がホンマ嫌でただそれだけ。それだけなんよなー。放送作家ももっと楽にやれるかと思ったんやけどな。まあ稼ぐことができたけど、まあいいか。いやちゃんと稼げてた! 実際凄い事ヨ。月100万円近く稼ぐって。ほんま。仕事無くなりそうな気がしてっていうか、もうそれ以上どうにかなるような気がしなくて止めた? いやセレモニーで本当に無だとは思ったな。放送作家とかしてる場合じゃねえとはマジで思ったな、そう言えば。その感じはないな。作家やってる場合じゃねえ、はない。こればっかりはない。音楽、絵画、建築は思った。っていうかもうありがたく力になった。部下になってるし。そうじゃなくて文章を書くということにストップが掛かったことはないな。そりゃでもそうか。天職なんだから。天職。つまり天に課された使命。やらなあかんのよ。そのために命を使わなきゃならんのよ、だから使命というのよ、やることは多いよ、でも今イイ感じよ、始まってるよ、去年から始まってて、少しずつギアが入ってる感じ、どんどんぶっ飛ばしていくよ、留まることを知らねえぞ、新時代。マジで永久にここがターニングポイントだってなるからな。ここの次元上昇は掴み損ねるとマジでガッカリ展開待ってるからね。ガチ鬱っていうか、クソ退屈な人生が待ってる。鬱っていうか終了。さあ行くぜ。共に行こうぜ。そこの君。お前だよ、これを読んでるお前だ。行くぜ、神時代! 平安から続く意思だ! ここに集い、応える環! 大海の底へと届くのは歌だけ。

 こすむとへりとか