トヨタ産業技術記念館で織機を楽しむ | こちら 第二研究室 遊(ゆう)

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いよいよ館内へ入る。

まずは記念館撮影を。

 

一番最初にある展示物が筒状に織る環状織機です。

シャトルと呼ばれる横糸を送る装置も形に沿った湾曲したものが使われている。

どういう製品のための物なのでしょか。

 

ガラ紡機の実演を見学。

以前史跡で紹介したガラ紡績の機械というのがこれと同じ水車動力によるもので、綿花を筒に入れて、紡いでいく、日本で開発された唯一の織物関連機械だそうです。

ただし、この方法は効率が悪く、糸の太さ太い細いと均一ではないし、速度を上げて生産性を上げようものなら、筒ごと上まで引き上げられてしまうので、ゆっくりしかできない。

現在でもこの風合いが良いからと2軒ほどの業者が作っており、良い金額だそうです。

 

 

 

 

着物の反物サイズなのか、今よりも幅が短い。

 

ジャガード装置という、織物に模様を入れるための指示書のようなものだったかな。

大叔父の経営していた毛織物工場にも形はともかくこれと同じものが織機の上方に載っていた記憶がある。

織機を見ているとなんだか懐かしく感じるし、さらに機械が動きガシャンと大きな騒音のはずな音に癒やされてしまう。

幼少期から数十年慣れ親しんだ音だからでしょうか。

 

水の力で横糸を飛ばす織機。

エアーで飛ばすエアジェットという織機の方が高速で数時間で一反織り上がるとい話を元繊維関係に務めていた父親から何度か聞かされたことがある。

それだけ生産効率が良くなったことだが、海外生品の方が安いから地元一宮市の繊維産業が衰退してきて一部が残るのみとなってしまったのだ。

ガチャンと織って万と儲かったガチャマン景気時代がうらやましいぞ。

ちなみに一宮市の喫茶店モーニングサービスの始まりは、工場では機械の音がうるさすぎて商談にならないか、近くの喫茶店に1日に何度も来てくれるからコーヒーにサービスで豆菓子などを付けたのが始まりだったような。

 

開館時が18時までなので織機を長々見てるとここの倍ほどある自動車コーナーを見る時間が無くなるので、ある程度の所で見切りを付ける。

いよいよ自動車のコーナーへ突入する。

明日へ続く。