最近はインターネットの普及により新聞を取らなくなった家庭が増えつつある。
新聞と言えば時事や政治経済、事件事故、スポーツ、地域、生活情報、番組欄、4コマ漫画などであるが、もう一つ忘れちゃならないのがスポンサー広告である。
先月偶然に金属製衣装ケースの底に敷いてあった古い新聞が発掘された。
昭和56年3月6日金曜日のサンケイ新聞です。
私のところで取ってるのは中日新聞ですので新聞自体全く関係ないというより、これ大阪の新聞です。
名古屋で手に入れるのは不可なのですが、先ほど言った衣装ケースの底に敷いてあったというのが重要で、だいぶ昔に母親が大阪の叔母から大量に服を頂いたときの物だからということです。
古い新聞だから多少気になるどころの物ではなかった。
紙面数は9~16の8面分2枚だけですが、そこにはとんだ宝物が潜んでいた。
まず9面はどうでも良い東京・大阪第一部という株式の数字が並んでるやつですね。
10面を飛ばして11、14面です。
この時大学入試が有ったのか試験問題と解答が載ってます。
右の14面は婦人欄のようです。
12面も行ったん飛ばして13面の全面広告欄です。
いかにも昭和なって感じの住宅ですね。
14面は済んでいるので、15面同じく婦人欄が続きます。
松本零士氏による「新竹取物語1000年女王」の339話と言ってかが載ってますが、これは4コマ漫画よりも下の方の司馬遼太郎の「菜の花沖」という新聞小説よりも気の遠い1ページ分しか載ってないぞ。
何日かけて1話のストーリーが終わるのやら。
そしてここで気になるのがパロマのガステーブルの広告だね。
今見るから古いいかにも昭和だな形ですが、価格20,800円は当時としてはどんな感じなのかな。
婦人欄にふさわしい広告だったねって、ボラギノールもか?
そして16面へ行かないのには先ほどから飛ばした2面を含めたページに今回最も注目するものが有るからです。
タイトルから何となく想像できたかと思うので10面の広告から見ていこう。
今回の目的はこのトヨタ自動車販売店の広告にあるのです。
残りの面も同じくトヨタ自動車販売店の広告が掲載されてます。
こちらはカローラ店の広告となってます。
当然看板商品の4代目のライトが角型に変更する数か月前までの初期の丸型4灯式ライトです。
価格が据え置きで1300カスタムDXが77.1万円ですが、今と比べると倍以上の価格ってそりゃ装備が豪華だったりだからかな。
そして前年度の80年にワゴンだけ角型ランプに変更になったタウンエースです。
写真のハイルーフ1800グランドエクストラサンルーフ付きで159.6万円だってね。
その上段は住宅広告だった。
そして12面はトヨタオート店の広告です。
2代目ライトエースとスターレットが大きく載っており、4代目スプリンターと2代目チェイサーも記載されてます。
チェイサー4ドアハードトップ2000アバンテは先ほどのタウンエースよりも高価な208.2万円だって。
スプリンターが2台買えちゃうよ。
上段は賃貸ガイドでした。
そして最後の16面はトヨタビスタ店の広告で、デカデカとクレスタスーパーDX特別仕様エクストラとその下にはカムリ2000GT特別仕様が載っております。
先ほどのチェイサーと比べると価格も抑えられて166万円で、それでカムリの価格が出てなくて、ダイハツタフトのOEMの幌タイプ鋼板ドアのブリザード130.5万円、ターセル1300・3ドア(初代)が86.6万円ハイエースワゴンスーパーカスタム(ディーゼル)(2代目)が185.32万円という価格設定となってます。
3枚ともに共通するのがイメージキャラクターとして石坂浩二氏の顔写真とオールトヨタ春のセンセーションの売り出しであること。
販売店と車種が違えども同じ企画で売り出しを行ってる店となりよりこの新聞紙面の8面に凝縮されたところに連なるように3販売店の広告が出されてることに驚き。
こんなにトヨタが載ってる広告現代で見かけたことないぞ。
上段は求人案内です。
ちょっと眺めてみるとファッション喫茶オープンとあり、ウェイトレス18歳以上募集で、条件なのかすてきな方とあるがそれはどういこと。
ブスやブサイクダメってことかって、差別じゃないか。
さらにホテルの跳馬係で高給待遇で食事つきなんてのもある。
たった8面分しかない新聞だったけど意外とその時代の大阪のちょっとした経済状況などがみられてなかなか面白かった。
今の新聞でも何十年かごに見てみると意外な発見というかこの時代はこんなだったかというのが見れておもしろいだろうね。