前回夫が1人で受診したときの検査結果と、この日午後一番搾りの精液検査結果を、聞きに行きました。

夫は午後半休で、昼頃に帰宅後、絞り出してくれました。

 

これまでの通院、どちらか1人だけで病院へ行っていましたが、このとき初めて、2人で病院へ行きました。

私は別の用事があり、病院で待ち合せ、一緒に診察室へ入りました。

以下、先生からの説明。

(メモから書き起こしているので多少ニュアンスは異なるかもしれません)

 

「精液を見ましたが、直接見ると、精子が居ないです。

遠心分離にかけて底に沈んだ部分から精子が出てくることがあるので、それを見ていますが、そこにも、精子は居ないんですよね・・・

 

血液検査の結果でも、精巣の中で精子を作る働きが悪くなってしまっている数値があります。

精巣の働きが悪くなると、LH、FSHが上がってきます。

ホルモンはフィードバックがかかるんです。

特にFSHが高くて、LHもつられて上がってきている感じかなと思います。

男性ホルモンはしっかり数値があります。

男性ホルモンは、精巣だけでなく、副腎でも作っているから、出ているのかも。

エストラジオールは問題なし。

プロラクチン、少しだけ上がっていますが、これくらいなら大丈夫、ストレスでも上がることはあるんで。

亜鉛は正常です。

 

尿検査の結果は、菌なく、細菌感染なし。

 

超音波検査の結果は、膀胱、前立腺は異常なし。

精巣は、右側、左側ともに精巣の大きさが小さい。

そうすると、FSHが上がってしまう。

よくあるケースではありますね。

 

(ここで治療のフローチャートの紙を渡される)

精巣の大きさが小さい、ホルモン検査でFSHが高い、精液検査で精子が居ないってことになると、非閉塞性無精子症です。

精子の通り道が詰まって無精子症って人もいて、それは閉塞性無精子症になりますが、その場合はFSHは上がらないんです。

 

非閉塞性無精子症は、精巣そのものの働きが落ちてしまっています。

この先に進むのであればの話になりますが、TESEって言って、精巣内精子採取術っていうのをやるかどうか、ってことになってきます。

非閉塞性無精子症の人は、micro-TESEっていうのが必要になるけど、これをやったら精子が採れるってわけでもない。

そんなに簡単ではなくて、だいたい、20%前後くらいかな。

採れた場合には、凍結して、顕微授精に進みます。

 

ただ、TESEを希望する場合には、採血でできる、2つの検査が必要。

・染色体検査

通常、男性は、常染色体が22対、性染色体がX1本+Y1本、女性は、常染色体が22対、性染色体がX2本

非閉塞性無精子症だと、10人に1人くらい、クラインフェルター症候群の人が居て、Xが1本多く、XXYなんです。

でもXは2本あると、1本は不活化していると考えられていて、女性の場合はXが2本あっても、1本は眠っているんです。

だからXXYでも、1本は不活化して眠っているはずなんで、XYであることには変わりはない。

精子を作る働きのみ、後で問題になって、大人になって見つかる。

この場合、TESEは可能だが、遺伝の専門の先生から、カウンセリングを受ける必要がある。

非常にまれだが、男の子が生まれる場合に、遺伝する可能性がある。

常染色体の異常が見つかることもあり、それもお子さんに受け継がれる可能性がある。

・AZF検査

Y染色体の中に、AZF遺伝子という、精子を作るのに必須な遺伝子がある。

これが欠けていると精子を作れないとわかっている部分があるので、これが欠けている場合には、TESEが適応にならないです。

 

TESE希望の場合には必ずこれらの検査が必要です。

どっちも検査も保険がきいて、それぞれ3割負担で12000円くらいするから、24000円くらいします。

2年前まで自費だったから、4~5万かかってしまっていました。

TESEをやらないとしても、現状評価のためとして、やっておくのも悪くはないかな。

 

ここの診断までは、男性不妊を診れるところだったら、どこの施設でも同じですね。

ここから先、TESEをどこの施設でやるかは、いろいろ考えてもらわなきゃいけないかなと思います」

 

ふーーーーーーーーーーーーーーーー!

めっちゃ集中して先生の話を聞きながら、メモを取りましたよ・・・

先生、ものすごく丁寧にしっかり説明してくださって、ありがたかった。

多分、15~20分くらい話していたんじゃないかな。

すごい混んでたけど、きちんと対応してくれたこと、コストの説明もしてくれたこと、最後に患者目線で「ここまではどこで調べても一緒!ここからはよく考えて!」と言ってくれたことも、とても誠実な先生で素敵だな、と思いました。

 

診察を終えた後、会計待ちの間に夫と話し、遺伝子検査へ進むことを決め、採血のための受診日を予約してこの日はおしまい。

 

ある程度、無精子症について、2人で調べまくっていたので、先生の説明を聞く前に、既にTESEのことは知っていました。

専門的な部分も多く、2人とも予習していって良かった・・・!

ただ、無精子症の治療のフローチャート、TESEで採れなかったり、AZF遺伝子の欠損でTESE適応にならない場合などは、「非配偶者間人工授精、養子縁組、治療中止」となるんですよね。

これも調べてありましたが、いざ診察室で先生から紙を渡されると、ずっしり重くのしかかるものがありました。

 

普段から、ポジティブに過ごそうと思ってはいるものの、リスクマネジメントはしっかりするタイプなんですよね。

最悪の事態を念頭においてしまうんです。

念には念を入れ、石橋をギリギリまでたたくタイプ。

なので、うまくいかなかったら、という場合についても、常に考えてしまいます。


でも、今回のことは、事前に「もし、うまくいかなかったら」と想定したとしても、うまくいかなかったときの気持ちを、事前に想像することは不可能である、と自分の中で結論付けました。

経験したことの無いことは、実感を伴った想像ができないから。

考えても仕方がないから、考えないことにする。


それでも日々、考えたり、いろいろと調べたりはしてしまっていましたね・・・

この頃は、TESEをどこの病院でやるのがベストか、ひたすら日々検索していたように思います。

夫も結構調べていて、TESEをしたら男性更年期になっちゃうのかな?とか、心配していましたね。

(大丈夫だよって、当時の夫へ言ってあげたい)

 

少しずつ着実に進んでいきました。

これが5月末の出来事です。
 

このときのホルモン値と亜鉛の結果

LH:14.8mIU/mL ←高値

FSH:40.8mIU/mL ←かなりの高値

テストステロン:309.3︎ng/dL ←基準内で、悪くない値らしい

エストラジオール:19.4pg/mL ←ギリ正常

プロラクチン:15.9ng/mL ←微増 これくらいなら大丈夫らしい

亜鉛:91μg/dL ←正常


ちなみにエコーでは肝臓や腎臓も診てくれていて、採血も肝臓や腎臓の値も出ていて・・・
「ALTが少し高いので脂肪肝ですね、コレステロールも少し高いです。エコーで脂肪肝は明らかです。生活スタイルの改善、これを機会に検討してみても良いかもしれません」
とも言われておりました。
共働きでストレスMAXですが、食生活、手を抜かず頑張らねば!と思いました。



受診:夫婦2人で受診

受診のための時間づくり:夫は午後半休、私は公休日(私の休みの日を選んで前回予約を取っていた)

会計:保険3割で380円、自費6490円(精密精液検査)