ワニ革時計バンドのツヤがなくなってきた

自作したワニ革の時計バンドのツヤがなくなってくすんできた。

ワニ革の中でも光沢がウリのグレージング仕上げといって、最初は表面がツヤっツヤだった。思い返すと作ったのが前回ブログを上げた1年半前だった。革の時計バンドの寿命を調べてみると1年半から5年と、まあまあ幅がある。毎日使っていて、特に真夏の汗がよくなかったらしい。それにしても寿命にしては早すぎるし、ただ光沢がなくなっただけで色落ちはしておらず、革自体にも問題ない。



この写真ではツヤの様子がわかりにくいが、下が同じ時期に買った同じかワニ革のハギレで未使用のものと比べると光沢の違いがわかるかな。ワニ革専用のツヤ出しクリームを何度か塗ってみたが、ツヤが復活する様子がない。ツヤを復活させる方法をネットで調べてみたが、業者に依頼するようなものしか見あたらない。さらに調べてみると、ワニ革の加工の一つにウレタン加工というものがあるらしい。それならばウレタン塗装をやってみてはどうか?同じ生き物である木に塗ってOKならワニ革もOKじゃないか?ただし、ネットで検索する限り革製品に塗って大丈夫かどうかはなぜか探しあたらない。


  いざ塗り始め!

家の床を塗り直した時の透明なウレタンニスが余っていたので、これを使うことに。近くのホームセンターで買った時はそんなに高くなかったように思う。思いっきり床用と書いてあり、もちろん革に塗っていいとは一切書いていない。もしおかしくなったら最悪バンド自体作り直せばいっか。


念のためハギレで試し塗りをしてみたところいけそうだったので、時計バンドにも塗り始めた。下の写真の上半分で白くなっているところが塗りたての部分。ニスを少なめにすると筆の線が残ってしまうため、筆の筋が残らない程度にたっぷり目に塗るのが良さそうだ。ムラのないよう、また塗り残しがないように塗っていく。


ニスの説明書きの通り、1回塗って6時間乾かした。乾いてみるとなんだか良さげである。説明書きには2度塗りが推奨されていて、2回目の塗りの前に320番の紙やすりをかけると良いと書いてあった。少しやすってみたところ、一部革が削れてしまったのですぐにやめた。この工程はさすがに木の場合の話であって、革の場合はやめた方がよいことが分かった。2度塗りをして6時間乾燥させると、、、


  完成!

期待した以上にいい感じに仕上がった!


Before


After


Before


After


写真だと残念ながら質感が伝わりにくいが、光沢が失われてくすんだ感じだったものが、全体的にツヤっツヤになった!もとの革よりも光沢が強いくらいだ。

新たにかかった費用もゼロ円であり、大満足!!

これで何ヶ月、何年ももつかどうかはわからないが、参考になればと思い、久々にブログに上げておく。もし使っているうちにおかしくなったらその旨書き込むので、その後の書き込みがなければ問題ないと考えていただければと思う。ツヤがどれだけ長持ちするかについては報告するつもりである。