こんにちは。
本日は先日に引き続いて、文鳥の色分けを遺伝子から見てみようということで、パート②ということで、主にクリーム文鳥に関係してくるお話になるかと思います。
さぁお勉強ですわよ~。
その前に、またまた少しだけ遺伝学の知識があったほうがわかりやすいと思いますので、そちらからご説明したいと思います。
昨日紹介した遺伝子は、性別に関係ない常染色体でのお話でした。
本日紹介するものは、性染色体上のお話になるので、そもそも性染色体ってなんなんやというところからお話します。
これは動物によって変わってくるのですが、今回は人間と鳥に焦点をあてまして、まず我々人間から、ご説明します。
人間の性染色体にはX染色体というものとY染色体というものがあります。
男の人はこの性染色体がXYという形で、女の人はXXの形になり、これにより性別が決まってくるのです。
ところでみなさん、色覚異常というものをご存知でしょうか。
いわゆる色弱と呼ばれるもので、先天性のものだと赤緑色覚異常を持つ人が日本人の場合男性が20人に1人、女性が500人に1人と圧倒的に男性の方が多いのです。
なんで?という話になるのですが、今回お話する伴性遺伝というものに関係してきます。
この色覚異常をもつ遺伝子はX染色体のみにもち、色覚異常X染色体をホモで持つ場合のみに、この異常が発現します。
何の話やと思われる方もいるかもしれませんので、今回も図を用いてみました。
このことを踏まえて文鳥のお話をしていきたいと思います。
まず、人間と違って鳥の場合はXやYと違って、Z染色体とW染色体をもちます。
オスはZZになって、メスはZWになり、考え方としては人間の場合と逆になります。
クリーム文鳥やライトシルバー文鳥、またはパステル文鳥といわれる種類は、このZ染色体にパステル遺伝子というものを持つ場合に発現するのです。
こちらも簡単にまとめてみました。
とまぁ複雑さが増すのですが、クリーム文鳥もライトシルバー文鳥もメスが多い理由は上表からもわかってくるかと思います。
うちのくりなもはいかも里親としていただいたものですが、くりなはクリーム文鳥、はいかはライトシルバー文鳥とお聞きしています。
写真だとどうにもわかりずらいですが、くりなの目はやや赤いです。
はいかもはっきりとシルバーですが、やっぱりライトシルバーなのでしょうか。
どの色も個体差があるので、見た目で区別することは困難なのかもしれません。
さぁ、長編になってしまい、またかなり簡潔にまとめましたので、分かりにくいところもあったかと思います。
どれも基礎的な話なので、実際この遺伝子の視野から、繁殖させた場合どの色になるのか予測することも可能です。
よし、せっかくここまで勉強したのだから、早速応用しないともったいないですよね!
もしくりながうちにいるオスの文鳥ズの間に子供が生まれたら・・・どうなるのか・・・?
これまた結構長くなりそうですので、次回のパートにしようと思います。