ごめんなさい、またしても寄り道です。

と言うのも、この文を読まれる方のどの程度の方が、この病気、パーキンソン病の

本当の恐ろしさをごぞんじがと、

ふと思いまして。

神経難病というもの、漠然としてますよね。

結局その病気では死なないんだろう?

まあそうかも知れません。

でもたどそれだけの理由で人生の

ほとんどを失ってしまうこともあるんです。

例えば、プロフェッショナルの

人たち、各分野にいらっしゃいます。

その方達にとっては致命的だったりします。

前に楽器の演奏の仕方を簡単に説明したことが

あったと思いますが、

一定レベル以上の人たちにはもっと繊細な

息づかいのコントロールだとか

超絶技巧と呼ばれるテクニックの

領域に達するために自分の肉体、神経の

使い方は完全に把握していなければ

なりません。

これは例えをジェット機のパイロットに

置き換えればわこりやすいでしょうか。

誰だって嫌ですよね、

下手なパイロットの操縦する飛行機で

観光するなんて。

まあそう言った意味で、細かい作業が

必要な場面では使えない人間と言うことです。

逆に言えば、認知症とはほとんど無縁の

病気ですから、判断力が落ちるかと言うと

そんなことはありません。

落ち着いてさえいれば、

冷静で的確な判断も下せます。

ただ、体調に左右されやすくなる、

と言う弱みがある事は否定できませんが。

さて、ところで私の言いたい

この病気の恐ろしさとは、

そんなもんじゃないんです。

神経がどう影響を受けるとそうなるのか、

これは人間の身体の仕組みそのものにも

関わってきますので、

軽々には説明できない部分もあるのですが、

簡単に言ってしまえば、

肉体が変化してしまうと言う事です。

歳をとれば誰でも肉体は変化していきます。

どうなりますかね?

皮膚は?筋肉は?見た目も変わりますね。

どんな風に?

なんて言うか、柔らかくなくなりますよね。

はりとか艶とか、縁遠いものになって

いきますよね。この病気は、

普通の人ならなんて事のない

タイミングで、勝手に身体が硬くなって

いってしまうんです。

身体が硬くなるくらいなら

良いじゃないか、と考えてる方、

硬くなるってどう言うことかおわかりですか。

例えば筋肉。

筋繊維の集まりだと習いましたよね。

そしてそれらかしなやかに動くとも。

動かなくなるんです。

自分の意思に身体の筋肉が逆らうんです。

そして勝手にしなやかな筋繊維ではなく、

本当の意味の繊維のように、

伸びも縮みもしなくなり、

やがて石灰化していきます。自分の身体が

そんな風になっていくのを、

正常な脳や目で観察しなくては

ならないのです。

それがパーキンソン病なんです。