Reborn(肝硬変末期からの復活)

Reborn(肝硬変末期からの復活)

肝硬変末期宣告をされてから復活までの記録
⇒ 復活後の日常

早いもので、今日で「生体肝移植」から2年が経ちました

 

節目ということで、この2年間を前編・後編に分けて振り返ってみたいと思います

 

 

前編で書いた通り、私は余命3ヶ月と宣告されていました 

後編は、そこから今に至るまでの話です

 

後編(余命宣告から現在まで)

 

余命宣告

前編で書いた通り、2024年3月に

肝硬変の末期(非代償性肝硬変)、最短で余命3ヶ月の宣告を受けました

 

私は、なぜか淡々と受け入れていました

(肝性脳症の影響下もしれませんが、思考能力が落ちていたかもしれません)

 

 

妻が「他の病院だったら治療は可能ですか」と尋ねると、主治医は少し言葉を選びながら、

「他の病院であれば、肝移植などの治療も可能かもしれません」

との解答があったそうです

(私は覚えていません)


生体肝移植の可能性

妻が調べてくれたおかげで、県内で唯一「生体肝移植」を実施している大学病院を受診できることになりました

 

 

受診してすぐに決まるものではなく、「生体肝移植」を受けるためには様々な条件をクリアする必要があることを、この時初めて知りました

 

 レシピエント(本人)の条件

 ・他の治療では助からない状態

  (MELDスコア)

 ・心臓・肺・腎臓の機能が一定以上あること

 ・重い感染症がないこと

 ・手術に耐えられる体力があること

 ・ガンがある場合には別に条件あり

  (ミラノ基準)

 

 

 ドナー(提供者)の条件

 

 ・肝臓のサイズ・形が適合すること

 ・原則20歳以上で重い持病がないこと

 ・倫理面の審査に通ること 

  (関係性や本人に自発的な意思があること)

 

妻と息子がドナーとしての検査を受けてくれました

 

「生体肝移植」が成立する割合は、30〜50%とのことです

 

幸いにも息子が適応となってくれました

適応となったとはいえ、息子の健康な体にメスを入れ、影響ないとはいえ肝臓の約2/3をもらうことが正しい選択なのか、深く悩みました

 

そんな時、息子が手紙をくれました

 

「生きてほしい 自分の肝臓をあげるのは当たり前のこと」

 

と書かれていました

 

本当にうれしかったです

 

生体肝移植まで

 

大学病院での検査も無事にクリアし、手術日も決まりました

 

さらに、入院していた病院の主治医の配慮で、腹水穿刺を外来で受けられるように調整していただき、一度退院することができ、手術までの1か月は家で過ごすことができました

 

2024年6月中旬

移植手術4日前、大学病院に入院しました

 

治療に専念するため、家族が配慮してくれ、退院の前日まで知らなかったのですが、この日、母が亡くなりました

最後まで私の心配をさせてしまったことは本当に申し訳なく思っています

 

生体肝移植手術

8時30分手術室へ呼ばれました

施術室に入るとスタッフがずらりと並んでいて驚いた記憶があります

ベッドに横になり、あっという間に麻酔で眠ってしまいました

 

手術は無事成功 

17時間、輸血量10Lに及ぶ大手術だったそうです

医師をはじめ、関わってくださったすべての医療スタッフの方に、心から感謝しています

 

ICU

手術2日後に麻酔から目覚めました

 

術後は厳密な管理と安静のため、数日間は意図的に鎮静されていました
(血流を安定させ、移植した肝臓の定着を助けるためです)

 

 

ICUでは人工呼吸器や点滴につながれ、身動きが取れない状態でした

呼吸もうまくできず、レントゲンの際にベッドをフラットにされるのがとても辛かったのを覚えています

 

術後の経過

おかげさまで術後の経過は非常に順調でした

最短記録を更新し、約1か月で退院することができました

 

退院後

退院を待っていてくれたかのように、愛犬が亡くなりました

 

2023年5月にてんかん発作を起こしかなり弱ってしまいましたが、私が治療している間、家族を癒しながら頑張ってくれていたと聞きました

最後に抱いてあげることができて良かった

 

退院後は順調に回復し、9月には成田へ旅行に行けるまでに回復しました

 

ただ、決して順調一辺倒ではなく、年内に3回入院することになりました

 

・胆管炎(2回)

 胆管の吻合した部分で胆汁がスムーズに

 流れなくなり炎症が起こるそうです

 症状的には発熱(39℃前後)で風邪とは違い、

 節々の痛みや寒気等はありませんでした

 

・糖尿病(1回)

 免疫抑制剤(タクロリムス)やステロイドの

 大量投与によって、インスリンの分泌が低下

 するそうです

 やたらと喉が渇くと思ったら、血糖値が600を

 超えていて、そのまま入院となりました

 

また、移植後8か月でステロイドの服用が終了しました

その、数週間後から関節痛が起こり、一時は座った姿勢から立ち上がるのに大変苦労しました

長期間ステロイドを服用していると体の中の副腎という臓器が「自分でホルモンを作らなくてもいい」と判断してしまい、働きが弱くなることがあるそうです

いわゆる「副腎機能低下」が起こることで、炎症が起こりやすくなり、関節痛等の症状が出たようです

 

 

移植手術後1年~現在

体調も崩すことなく元気に過ごしています

 

ブログにも書いていますが、旅行も楽しんでいます

 

免疫抑制剤は欠かせませんが、

きちんと服用していれば、ほぼ通常の生活を送ることができています

主治医をはじめ医療関係者の皆様には、本当に感謝しています。

 

ただ、ここまでこれたのは家族、友人の支えがあったからです

 

もし、1人だったら——

 

 

今の自分はいないと思います

 

本当に感謝しかありません