ドローン兵器はあらゆる兵種の置き換えが出来た時こそ、真価を現す。
ウクライナ侵攻戦に於いては、ロシアは初期の誤算、手筈の不一致、兵站線の単純化等で古いドクトリンでの戦争が今では不可能だと言うのを身を以て経験している。
その間、その他の国は飛行型ドローン兵器の有用性を見い出したが、戦闘機、戦略爆撃機には置き換わらない。
戦術爆撃が精々な様にも思う。
Xで見たウクライナ軍のドローン兵器は戦術クラスなのだよね。
ウクライナのドローン操縦者は、小さな隙間を正確に通過させ、隠れているロシア兵を攻撃した。米国民間軍事会社創設者エリック・プリンスは『戦車の時代は終わった』と言った。戦争の形態は明らかに変わった。日本の防衛省はついてこれるか?pic.twitter.com/0EmGGtvso3
— 髙安カミユ(ミジンコまさ) (@martytaka777) June 2, 2024
他国で進む研究はアメリカの犬型がそこそこの成績を示し、他の国では玩具の犬猫ロボット開発のノウハウを転用したり初めから四脚型としての研究も進んで居るが、
歩兵の代役、軽装甲車の代役にはまだまだ成れない。
ロボットの内部がまだまだ簡略化出来てないから、製造コストが生身の兵隊よりも割高だからだ。
アサルトライフルを載せたモノは、改良を重ねて反動の低減に努めているが、これが
複数個揃わないと単騎では意味がない。夜間の歩哨の代理程度だろう。
下の画像のは、40㎜程度のグレネードランチャー装備なのだろう。上の奴より反動を吸収する為に脚部付け根のサーボが大型化している。
下の画像は、対戦車ロケット弾ケースを載せたタイプ。しかし、これは一発だけ載せてるから、単騎の運用は無駄になる。AIの自己判断で待ち伏せ遅滞戦術をするなら
マシなのだろうけどと思う。
最近では進化して、四脚車輪付きの移動の迅速化を図れるタイプが考案された。
まるでアニメのボトムズに出て来るATの様なローラーダッシュが可能かも知れない。ただ、非武装モデルなので武装化を施したら如何様に成るのやらと。
直立二足歩行ができる車輪付き四脚ロボット
— T.Yamazaki (@ZappyZappy7) May 11, 2024
直立したまま360°回転もできるhttps://t.co/0TuvgpC5V2#quadrupedal #Wheeled_Legged #robot #bipedal #erect_bipedalism #SelfBalancing #LimXDynamics pic.twitter.com/owKEvAb1Rb
で、ヒトガタは各国で色々削ぎ落しで如何に人の様に動けるか?のチャレンジを重ねている。
ゴテゴテしてた初期の時代からは、かなりスリム化が進んで居るのが伺えるが、まだまだ削ぎ落してシンプルで量産向きの形態を模索するだろうね。
兵士にも成れて、自走地雷=敵の重要人物暗殺、施設侵入してからの自爆、国民に紛れてからの自爆等、使い様は出て来るかもねと言うモノ。
しかしドローン兵器はまだ役者が足りない。
四脚、二脚(ヒトガタ)では熟せる役目は斥候、分隊火力支援、歩兵型の制圧代行や敗残兵や潜伏兵の狩り出し程度だろう。
飛行型は観測、特攻自爆、戦術爆撃が精々。
ペイロードが小さ過ぎるからな。無人機の大型化が進み始めるだろう。
又はパイロットを二脚で代行出来る様に成るか、そもそも専用のパイロットドローンの採用を進めるか、だろうなと。
しかし、進撃速度を上げるにはキャラピラ式が必要だろうし、地域制圧型の戦車型、大口径榴弾砲を担当する自走砲型も必要だろう。
アニメ攻殻機動隊に出て来る多脚戦車等が必要と成るだろうね。有人型が出来るか、無人機が先かは不明だけどね。
下の画像のは攻殻機動隊では、脳核を積んだ疑似自律型戦車。故に機体は細長く投影面積も低い。
対するこの下の画像のは有人タイプなのでコクピットが後ろの半円の部分の真ん中に操縦区画がある。大量のガトリング砲用弾薬を積む為に半円部分が有るのだろうと。
アニメ86に出て来るマシナリー軍団のレギオンと言う集団では、タンク型と呼ばれる多脚戦車が出て来る。用途に応じて斥候型や火力支援型等が有り、以下の画像の様な150㎜戦車砲を載せたモノや、800㎜電磁砲を載せた超大型機迄考え出されてる。
長距離砲撃に転用出来そうなモノが既に実用段階に来てる様ですね。
ガンダムではお馴染みのマスドライバーです。
画像のモノは真上だが、当然水平方向へ向けて地球の重力に引かれれば砲弾を曲射に似た様に命中させられるだろうなと。
人工衛星を成層圏まで投げる装置。
— 瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 (@mokosamurai777) May 31, 2024
アメリカ、カリフォルニア州で2014年に設立された宇宙技術開発ベンチャー、SpinLaunch。
真空遠心分離機を用いた発射台から「ハンマー投げ」の要領で衛星を投げる仕組み。高度60kmに達したら、飛翔体はエンジンを点火しさらに上昇します。pic.twitter.com/hrB1emyYD5
複合兵種に拠る連携戦をドローン兵器が代行出来た時こそ、人類は警戒すべき時代に成るだろうね。
敵国の国民、兵士を纏めて抹殺する方策へ向かうだろうからな。無人化すれば、識別信号を発しない生物らしいモノは、全て標的に成るだろうからね。