食料戦争激化の予感
農林水産省は23日、製粉業者に売り渡している輸入小麦の価格(主要5
銘柄の加重平均)を4月1日から18%引き上げると発表した。干ばつ・洪
水といった生産国の自然災害や新興国の経済成長などを背景に、国際
商品市況で小麦価格が高騰しているため。2008年4月(30%)以来の
大幅な引き上げとなる。
4月からの売り渡し価格は1トン当たり5万6710円で、09年4月の改定
時(6万4750円)以来の水準。大幅な引き上げになることから、小麦を
使うパンやめん類などの値上げに直結する可能性があり、家庭の食卓
への影響が懸念される。
ただ、筒井信隆農水副大臣はパンなど商品価格への影響について「小
売価格に占める原料の比率は小さく、影響はあまりない」と指摘した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011022300940
今年四月に18%の価格上昇ですが、半年後には更に20%の価格上昇
が既に決定していると言う話。
一年で40%もの価格上昇は流石に異常事態です。
小麦はあらゆる製品に使われているので百円ショップ等で売られている
安価なカップ麺が今年後半には店頭から消えて無くなるのではないでし
ょうかね~?
今は円高だからこの程度で済んでいると言う指摘もあります。
なら、円安だったら規模にもよりますが更に価格上昇率が上がっていた
のではないかと。末恐ろしス。
植物油にコーヒーも既に価格よりも製品原料自体が輸入される量が減っ
ているのも以前述べた新興国の食生活の西洋化と物量の必要量が先進
国以上に必要なほど人口の多さが問題です。
中国の旺盛な食欲に追従する様なインドの発展、中東の世情不安による
食料の確保意識の急激な拡大で今年は食料関係と原油関係で戦争の
火種が世界各地で拡大しそうですね。
小麦は既にウォールストリートの投機筋の狙い目でしょうから3月中に一
気に価格上昇対象にされてしまうでしょう。
回避するには自国生産しかありません。
世界的に天候変化と言う要因が多大な影響を与え、生産国の干ばつや豪
雨の被害でそもそも必要量に答える事が出来ない状態。
国民が飢えない様にするには自力開発が必要。
農家個別の努力ではなく、国策として農業の振興、技術開発を推し進めな
ければ人口が減っていても国民が飢える国家となります。
このままで行けばパン全般、お菓子、麺製品、その他小麦使用食品の価
格が上がり過ぎ、給与に占める食料費の高騰を招き、更なる国内世情不
安となるでしょうね。
穀物、野菜ドロボーの転売も2000年に入ってから目立つ様になったものが
更なる野盗の増加を招く危険性も有りますね。
麺製品や小麦粉等、買い溜めと言っても限界が有りますからね。
ボーナス貰っても食品購入に消えてなくなると言う笑えない時代になりか
ねない情勢。
将来不安と言うモノが増大しますな~。