色んな人に支えられてます。
日曜はほぼ一年振りに友達であり、完成品業界へ入る切っ掛けとなった
友人でMR.BIG主宰、Ⅰ氏の自宅を訪問した。
今回のワンフェスに参加した際の塗装完成品を実地に見せて貰う為と夏
のイベントの際に代理購入をお願いしたキットの受け取りもあったので。
これは早い内に受け取りに行く予定でしたが何だか今まで都合を付けら
れず気がつけば一年ご無沙汰だった。
代理購入して貰った物
HPでも見たものだが、やはり現物の完成品を見るとさらに細かい所が判
るので凄いですね。
彼の塗装もこの五年でドンドン変化して来た。
アイアン澤田と言うフィニッシャーもやる人の完成品に多大の影響を受け
た彼は、アイアン氏の独自塗装を自分なりに解析して実践している様だ。
彼と知り合った頃に比べ、この五年は格段の向上が見られますね。
今の段階で彼の最高峰の出来と感じました。
私の様に極普通の手法のモデラーやフィニッシャーでは追従も不可能
な程です。
HPで見れば判りますが、描画力が格段に上がっているのは目標がある
からですね。それも彼にとり「エベレスト級」の高峰が聳えているので。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/nimbus/mr-big/
Ⅰ氏の目指す高峰
http://www.ironsawada.com/cn16/2011/bayonetta.html
私もここの所の、自分の歳から来る目の衰えで細かい物が確認しずらい
のでこの二年、ヘッドルーペが欠かせない。
そこで驚いたのが今までの研磨方法では肉眼で確認し難い研磨傷が存
外気が付けなくなった事。
見えている心算が見えてないと言うので驚いた物です。
まぁ、あと二年で50歳、色々衰えて当たり前の年齢です。
研磨は丁寧にしている心算だが、まだまだ粗いんだなと彼の手順を聞い
て思いました。
GKも世に出ておよそ今年で31年程度。
研磨に1000番で磨くと当時はサーフェーサーが載らないと言う事態が模
型誌で記事になってから粗めに研磨した後、プライマーを塗布してから
白サフや各種塗料を載せて行くのが主流と成りました。
しかし、今は定着用のプライマーも工業用の物が手に入る時代になり、
2500番辺りで研磨したツルツルレジンに塗料を安定して載せられる塗料
が世に出て来たのでⅠ氏の様に従来のレジン工作法では使えない筈の
研磨剤が使用出来て、彼等の様なもっと綺麗な完成品の製作が可能と
なるようです。
今日もそんな訳で彼の塗装実演を目の前で披露してもらいました。
普通なら此処まで希釈した塗料を使った塗装と言うのはモデラーでして
いる人は殆どいないでしょう。
クリア20ml、肌色を構成する顔料塗料が白、黄橙、オレンジ、赤が僅か
数的づつの上でリターダー少々。そして6~70mlがシンナーと言う配分。
肌色には見えません。
どちらかと言うとオレンジ寄りのフルーツ牛乳の様な色合い。
これを吹き付ける時のエア圧の調整とニードルコントロールで狙う肌色
に見せる技術。
正直脱帽です。以前よりも手間も省ける塗装法です。
今日は実演と研磨の手順、使用サンペ、プライマーと彼お手製の肌色
のお裾分け。
塗装技法習得の為に彼所有の”彼に作る時間の無いキット”を練習用
に六点分けて貰いました。
個数限定品なんかも有り恐縮しきり。
それと彼には肌が合わなかったスタンドルーペを頂きました。
帰りは”イベント帰りの参加者(オタク)”の様になりました。
家に着けば待ちかねた猫達の晩御飯。
私も遅めの夕飯を食べて早目に就寝しました。