コロナと資本主義(1) 想定外 備えはあるか

ROE偏重経営 もろさ露呈 2020/4/29朝刊


【概要】
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、
 企業や市場のもろさが次々とあらわになっている
・ROEを重視し、自己資本比率を低くしている企業
 は少しのショックでも経営がぐらつき、競争力を
 高める機会を逃しやすい
・「持続可能な経営」という原点に企業が立ち返れ
 ば、資本主義がこの試練を乗り越える大きな力と
 なる

【プラスα】
・負債に依存したレバレッジ経営に傾斜した企業
 は多く、世界の上場企業約7500社(金融除く)
 の総資産に占める有利子負債の比率は12年以降
 上昇が続き、19年には32%と18年ぶりの高い水
 準となった

【ブログ主コメント】
・自社株買いをして自己資本利益率を高める企業
 に対して投資をした市場の欠陥でもある
・投資家は投資した金額に対して効率的なリター
 ンを求めるものであり、自社への投資を促すに
 は企業としては必要な行動だった
・新しいデジタル世界を前にして過去最大の債務
 状態であっても資本を蓄えるのではなく、攻め
 る方向に世界は向いていたと思う
・想定外まで見据えた財務的な厚みを持つべきと
 記者は言っているが、見据えた時点で想定外で
 はないし、財務的な厚みは有しているが投資に
 回せず利益を上げられなければ意味がなく、
 なんともすっきりしない記事だった