イギリス料理は不味い。




は今となっては大きな誤解だと思います。



3年ほど前に僕とお嫁さんで参加した新宿のお花見の席で、初対面の若い日本人男性がアメリカ訛りの英語で

"You're from England? I hear the food there is bad."

「イギリス出身だって?食事が不味いって本当?」

など、とても無礼な方もいて、残念な気持ちになりました。

無論最初にイギリスに行った時は食事が全て不味いと思いました。しかし、10年間もそこで生活していると残念ながら慣れてしまうどころか、時には恋しくも思えてしまうこともあります。

いかんせん多感な時期にイギリスにいただけのことはあると思いますが…。w



僕が最初にイギリスに行ったのは14歳の時、単身で全寮制のインターナショナルスクールでした。そこは主にヨーロッパ各国、アジア各国の生徒から成り立っていて、10%の生徒が現地イギリス人でした。



牛肉を食べない仏教徒や、豚肉を食べないイスラム教徒も同じ食堂で1日3食を共にしました。





ですので、メニューは残念ながらバラエティに富んで無く鶏肉ばかり食べていたのを憶えています。

当時のイギリスでは野菜は茹ですぎ、肉は焼き過ぎでした。


しかし90年代後半ごろから徐々に「ガストロパブ」というものが増えて来ました。


イギリスといえばパブでエールやビターを飲むことは知られていますが、その中でレストラン並みの食事が食べられる場所としてガストロパブという言葉が生まれ、広がっていきました。


金額は安いところでも一人当たり約5000円〜(ボトルワイン飲んだとして)と決して安くはありませんので日常的に食べられませんが、僕も給料日などのご褒美としてよく行っていました。

僕が大好きで行っていたガストロパブです。



ガストロパブで出されるメニューは多国籍フュージョンです。イタリアンやフレンチ、日本料理などが取り入れられています。


例えばフィッシュ&チップスですが、最近ではTempura battered fish & chips などよく見ます。

Batter は衣なので
「日本の天ぷらと同じ天ぷらの衣を使ってますよ」という意味です。

具体的にはお店によって違うと思いますが、氷を使ったり、ビールを入れたり、衣の配合を天ぷらに近づけているということを指します。


当時は今のように簡単にレストラン検索をする事が出来なかったので、なかなかこのようなお店を見つけることはできませんでしたが、今では安易に見つける事ができるようになっています。


イギリス料理はまずいが死語になってくれればと思います。w