>ダウンヒラ社員さんからの質問にお答えしてみます。

スーパーGをするにあたり気をつけるべき点、、それは技術系よりも繊細な身体の使い方、スキーの扱い方です。
F1と一緒でターンの前後に無駄な力が働くとそれが減速となりその積み重ねが大きなタイムロスとなります。
コレは、全種目共通ですが、スピードが上がれば上がる程減速したときのロスは大きいものになりますね。

変な話、技術系よりも高い技術が必要と思います。


ちなみにトレーニングとは陸上での話ですよね?

陸トレだと言う事を前提に話します笑

まずスピード系は経験によるものがかなり大きいので、今まで通りオフトレを行ない(筋持久力と体幹をメインに)何より滑り込んで下さい笑

それが一番の近道と思います。


・・・しかしそれでは質問に答えた事にならないので忘れかけた感覚と経験を元に絞り出します!

ただ、具体的なメニューなどは特に書きません。

あくまで、自分の思うスピード系、スキーに対する運動のメカニズムや哲学を書かせて頂きます笑


陸上でのスピード系を意識したトレーニングとは言っても、基本的なトレーニングとしてはほぼ同じです。
そのなかで、とりわけスピード系に大事なのが筋持久力と軸、そしてスピードに負けない体幹です。
大きなパワーを使わずしてスキーに大きなパワーを伝えるのは軸の強さです。

また、軸が無ければ大きなGに負けてしまいます。

軸を一番自然に感じていられるのは、ただ突っ立っている状態です。

楽ですよね?
だけど中腰になると辛いです。

スキーも一緒です。
腰高ポジションの重要性はココにもありまして、単純にずーっと中腰で滑っていたら太ももパンパンになります。

だから、ウェイトをもった時でも一番踏ん張れるような、突っ立った姿勢は凄く重要です。

ただこれは意識によるものが大きいので、実際に雪上で意識する方が大事です。


軸を陸トレで鍛えるのは相当難しいのですが、単純に言えばアンバランスな状況下でのパワーの出力でしょうか。

例えば筋トレをするにも、足場を不安定な状態にして行なうとか。

ただマシンを使ってウェイトをするよりもフリーで、フリーよりもバランスディスクなどを用いて3次元で筋を使う事ですね。

前とか後ろだけじゃなくて前後上下左右、斜め、ねじれ、どんな動きにも気を抜けないような難易度の高い、足場や器具を使いトレーニング出来る様に少しずつ難易度を上げていってみて下さい。

そして、何より大事な物はその筋を使える物にしていく事です。

比較的シーズンに近くなってからのTRはパワーを付けるよりも、今まで蓄えた筋達を自由に使える様にしていく作業(コオーディネーション)に切り替えていきます。


よりスキーに近い動きや、バランストレーニングなど動きのある運動を多く取り入れます。

インラインとかでも 良いかもしれません。

筋の一カ所を意識する事も大切ですが、あくまで身体を動かす流れの中で動きをイメージし、そして感じる事が大切です。

解り辛いかもしれませんが、あくまで身体の動きは身体の各部、筋の動きの連動の中にあります。

そしてその連動を司っているのは脳みそです。

脳と身体の隅々までのリンクがしっかりしていないと、運動は難しくなります。


僕の場合は、沢山の異なった種類のスポーツを多く取り入れていました。



ッカー、バスケ、サーフィン、ゴルフ、ヨガ、海トレ、トレイルラン、MTB

様々な種類の運動をする事で、身体を器用に使う術を自然と楽しく身に付けようと言う寸法です笑

もちろん通常メニューのトレーニングを行ないそれとは別です。

遊びの要素は実はとても大切で、遊びの中から動きを学ぶ事の方が正直多かったですね。

トレーニングはあくまで基礎的な部分を伸ばすためであり、それらを発展させるのは実際の動きの中でしか出来ない事だと思っています。

必要なトレーニングの内容はそれぞれちがうので、ココで細かくこのトレーニングをやりましょうとか言ってしまうのは少し無責任と思っていますので、あくまで自分の考えを伝えて、根本的なメカニズムや大まかなトレーニングの方向性やジャンルはお話ししたので、後はご自分の能力に合ったエクササイズをして頂き能力を高めて冬に備えて頂きたいと思います。

細かいトレーニングの種目など近くにいるトレーナーさんと意見を交わしアドバイスをもらって下さい。

放任プレイと言う訳ではありません笑


運動とは身体と意識の連携で、
その連携は身体意識に変わり
身体意識はやがて無意識の物となり
その無意識こそが運動能力である。

ある人の言葉です。


いまいち文章の整理ができず、解りにくいかとは思いますがもし解らない事などあればまたコメントを下さい!