こないだ見た夢の話。



夢の中で俺は荷造りをしてた。

どこへ行こうとしていたのかは分からない。

ただ荷造りするだけの夢だった。

小さいカバンだった。

でもそんなに荷物もなかった。

それより

俺は言葉を詰め込むのに必死だった。



こんなことがあった。



高校を卒業した後しばらく俺はしがない運送屋の配送員だった。

毎日朝から晩までトラックに乗って都心の大企業のビルを回った。

一流企業のだだっ広い綺麗なオフィスの中を

俺は埃と汗にまみれたツナギを着て出入りしてた。


アメリカではしばらくの間、泊る場所がなかった。

仕方なく野宿をしていた場所は

昼間になるとビジネスマンたちが忙しそうに行きかうL.Aいちのオフィス街だった。


しかしその頃すでに、

大学では起業サークルやビジネス交流会に参加していたし

ベンチャーでのインターン・シップも経験し、今より精力的に活動していた。



わかる?


「俺もそっちの時があるんだよ」って。



そっちとこっちじゃ世界は違うの?


その世界を繋いでるのは俺?



ツナギ着て肉体労働していたって

街中で野宿していたって

スーツ着て営業していたって

PCいじっていたって


いつだって上着を脱げば生身の俺なんだ。



そんな生身の俺が持ち合わせているものの中で

やっぱり言葉ってのは大事にしたい。



あれは俺の心のカバンだったのか?

持ち歩けない言葉なんてあるのか?


そう、結局オレらは

ZIONを見つけるための旅にいるわけで、だからvon voyage!って言うんだよ。

いい旅しようぜまじで。