〇手作りコンニャク の作り方
※当然のことながら、できあがりの美味しさは、材料のこんにゃく芋の良し悪しに左右されます。
せっかくですから、自然栽培の良い芋を使うようにしたいです。
※こんにゃく芋500gで普通の板こんにゃく(250g)を約8~9枚作る事ができます。
※記載の分量はこんにゃく芋500gに対する分量です。
■用意する用具
①包丁、②皮ひき、③ゴムべら、④ゴム手袋、⑤ボール(3,000ccくらい入る大きめのもの)、
⑥泡だて器、⑦おろし金(目の細かいもの)又は、ミキサー(フードプロセッサー)、
⑦計量カップ(200㏄が計れるもの)、⑧小さめのボール(200ccくらい入る小さめのもの)、
⑨鍋(大きめ)、バット
■材 料
①こんにゃく芋(いも) (500g)皮は剥いても剥かなくてもよい。
②凝固剤(水酸化カルシウムまたは貝殻焼成カルシウム) 4g、もしくは灰汁200㏄
③水
※種芋(生子)から3~4年目のコンニャク芋(自然栽培)
※コンニャク芋を収穫できるまでには3年かかります。
[ 1 ] 下ごしらえ
①必ずゴム手袋をしてください。(芋を直接さわるとかゆくなりますので注意)
②こんにゃく芋はたわしでよく洗います。皮は剥いても、剥かなくても、少し残しても良いです。
(皮を残すほど黒いこんにゃくになりますので、今回は皮を剝きました。)
【おろし金でする場合】
①芋は持ちやすい大きさに切ります。
②大きいボールに水約1,650ccを入れ、その中に芋をすっていきます。
③すった芋が固まらないよう時々泡だて器で攪拌して下さい。
【注意】
※目が粗いおろし金で作ると失敗します。
※刺す様に痛いアクが残ったこんにゃくになってしまいます。
【ミキサーでする場合】
①芋は一口大に切ります。
②約50℃のお湯を約1,650cc用意します。
③適量の芋とひたひたになる量の湯をミキサーに入れ、
最初はフラッシュし加減しながらすっていきます。
⑤すった芋は大き目のボールに入れて下さい。
⑥最後は残った湯でミキサーを攪拌(かくはん)し、きれいにします。
⑦湯は1,650cc全部を使ってください。
⑧おろし金、又はミキサーですり終わったら、泡だて器で全体を再度攪拌し、
そのまま約40分間放置します。
※水(お湯)の量はこんにゃくの約3.3倍=1,650ccが目安になります。
※摺ったこんにゃくは、白かったりピンクだったり、時には茶色っぽかったりしますが、
出来上がりに大差ないようです。
[ 2 ] のりかき
①すったこんにゃくを手で練っていきます。
②大胆に力強く練ってください。
そうするとおおよそ10分ほどで糸をひくような感じになってきます。
糸をひき、照りがでてくるようになればよいでしょう。
※この"のりかき"の段階で、良く練ると弾力のあるこんにゃくができ、
練りが少なめだと歯切れの良いこんにゃくが出来るようです。
[ 3 ] 凝固材溶液
〇藁灰での作り方
①大きいボールに500ccの水を用意し、100gの藁灰をよく溶きます。
②溶いた藁培養液を時間をかけて沈殿させ、上澄み液を凝固剤溶液として使用します。
※凝固剤液の量は、芋500gに付き、180~200ccを目安にして下さい。
[ 4 ] 凝固剤溶液投入
①のりかきをしたボールに藁倍溶液の上澄み液(凝固剤溶液)を一気に入れ、すぐに練り始めます。
②こんにゃくがバラバラになるので、すばやく混ぜながらよく練りこんでいきます。
最初はわざとバラバラになるよう混ぜ、次第にまとまる様に練りこんでいく要領です。
③色むらがなくなり、全体が均一にのり状になるまで大胆に力強く練り合わせてください。
【注意】
※出来るだけ早くかき回せながら練り合わせないと、こんにゃくがバラバラになってしまいます。
大胆に力強く練るのがコツです。
また練りすぎてもまとまらなくなってしまうので「全体が均一にのり状になるまで」にしてください。
力強く練ればおおよそ1分でそのような状態になります。
[ 5 ] 型入れ→茹でる
①ボールからバットに移します。
②手で強く押さえるようにして(空気を抜くように)、平らにならしていきます。
③ある程度平らになったら、手に水をとって撫でると表面がなめらかになります。
④20分くらい放置しておくとバットから簡単に剥がれるようになります。
⑤適当な大きさに切り、沸騰した湯に入れ、30~40分くらい茹でます。
[ 6 ] 熟成
①茹で上がったら火を止めて、しばらく放置しておきます。
②この時間が、こんにゃくを熟成する時間で、弾力がでて美味しくなります。
■保存方法
※茹でた水でそのまま冷まします。
その水に浸した状態で冷蔵庫に入れておけば10日間くらいは保存可能です。