八十代のお爺ちゃまは
とても無口
だけど
間違いなく女好き(笑)
脳梗塞を患い
歩行もおぼつかず
認知症の症状も出ています
けれど隣に女性がくれば
長い睫毛をバサバサさせて
スルスル…と手をのばす強者でございます
若い時は好き勝手に
自由な色男を生きてきたそうです(奥様談)
でもね
奥様との出逢いは
とても素敵な恋物語だったようなのです
今日のお爺ちゃまが
あまりにお隣のお婆ちゃまにモーションをかけるので(笑)
私は真ん中に割り込み
お爺ちゃまに話しかけました
「 ね~ね~聞きましたよ
Nさんと奥様はダンスパーティーで知り合ったんですって? 」
お爺ちゃま ニヤリ…
「 Nさん 奥様をジーッと見つめていたんですってね
奥様あんまり見つめられて可哀想になっちゃって
一曲踊ってあげたのっておっしゃってましたよ
そしたら Nさん ブルブル震えちゃったんですってね
? 」
お爺ちゃま 照れくさそうに頭をかいています
「 奥様 可愛いかったんだね~
大好きだったんですねっ! 」
コクリコクリと頷かれ
目を細めてらっしゃいます
60年位前の
ダンスホール
佇む可愛い奥様を思い出したのでしょうか…
お隣のお婆ちゃまへのモーションもおさまりました
「 なんでも好きにやりなさいって やらせてあげてきたんですもの 」
いつも笑顔で送り出しをされるチャーミングな奥様の
自信にあふれた魅力を
私も
思い出してしまいました
今の時代は
結婚しない選択も
子供を持たない選択も
出来る時代です
確かに 結婚した事で
喜びは倍になるけれど
苦しみが倍になる時だってある
子供を持った事で
どうしても逃げられない責任を背負う事になる
結婚17年
15歳と10歳の男の子の母である事が
身分不相応に感じる時もあります
でも
こんな老夫婦の
優しい関係を感じた時
遊びまくってた
お爺ちゃまが
とびきりの表情で
奥様との思い出にふけっているのを見たとき
人生を共にすること
恋と愛との違いを感じて
とても
温かな気持ちになるのです
色んな事があるけれど
やっぱり 私も
主人と
人生を歩いていきたい
どちらかが 少しボケても
車椅子の生活になっても
最後まで
共に歩いていきたい
初めて出逢った横浜の
帰り道に舞った
あの雪を思い出して
ゆっくり笑顔になれるような
老夫婦になりたいと
願うのです
ただ そばで笑いあえてた
何気ない その毎日が
絵に浮かぶよ
走馬灯のように 今も
笑顔も スネた顔も
まわり続ける
あの時は もう
幻のように
I MISS YOU SO MUCH
( MISS YOU コブクロ )
帰ろう
あなたのもとへ…