こんにちは。

夏本番ですが、同時にゲリラ豪雨も絶賛降っていますね。

先日出かけようかと思って外に出た瞬間にゲリラ豪雨に降られて、お出かけキャンセルしました。

最近のゲリラ豪雨は傘さしても意味ないくらい濡れるので・・・

 

今回のお話しは、ちょっと最近あまり話題にならなくなったお話しをしようかなと思います。

 

日本でもニュースになったのですが、気が付いたら忘れられているのがアメリカ初の高速鉄道です。

 

アメリカは日本よりも広大な国なので、実は思ったよりも鉄道網が発達していません。

ニューヨークやサンフランシスコ、シカゴ、ボストンのような密集した都市部は地下鉄や路面電車がありますが、それでも日本に比べるとあまり多くはなく、都市間を結んでいる大陸横断鉄道的な電車は高速電車ではないから移動に時間がかかります。

どちらかというと時間に余裕をもって電車に乗るのを楽しむような感じです。

更にアメリカは広いので旅行や出張で遠くに行く場合は、飛行機とレンタカー(最近はウーバーも)がセットになっていることが多いので、あまり鉄道に頼る機会は少ないです。

 

そんなアメリカにも高速鉄道のプロジェクトが存在します。

それがCalifornia High Speed Rail Authority (以下CHSRA)です。

日本語にするとカリフォルニア高速鉄道です。(そのまんま)

 

大々的にプロジェクトが始まった際は日本でも新幹線と比べるような感じでニュースになりました。

しかし、なかなかプロジェクトが進まずでその後日本ではほとんど話題になっていません。

アメリカでも一時話題になりましたが、今はもう忘れられたのかな?くらいの雰囲気です。

なのでちょっと色々掘り下げていこうかなと思います。

 

まずはルートはこのような感じになります。

 

サンフランシスコーロスアンゼルス間はPhase1と呼ばれており、セントラルカリフォルニア部分のマーセドーベーカーズフィールド間のInitial Operation Segment (IOC)と呼ばれる区間に分けられています。

Phase1の予定ではサンフランシスコーロスアンゼルス間を2時間40分で結びます。

 

次にプロジェクト発足当時のCHSRAの概要は以下になります。

 

2008年建設開始

サンフランシスコーロスアンゼルス間を2020年開通を目標 (Phase1)

将来的にはサンディエゴ、サクラメント側にも延伸

予算は30億ドル(3.3兆円)

 

では2026年現在のプロジェクト概要を見てみましょう。

 

2015年建設開始

Initial Operating Segment (IOS)と呼ばれるセントラルカリフォルニアを2033年までに開通

Phase1のサンフランシスコーロスアンゼルス間の開通は未定

予算は230億ドル(35兆円)

 

色々変わっていますね・・・

特に予算が当初よりも10倍になっています。これ大丈夫なのかと思ってしまいます。

 

このプロジェクトは当初の予定よりもだいぶ遅れてスタートしたのと、やはり予算が膨らみ過ぎているのが問題になっています。

 

更にサンフランシスコから内陸側(マーセド)に行くルートと内陸側(ベーカーズフィールド)からロスアンゼルスに抜けるルートの工事がものすごく大変だとも言われています。

原因は山越えです。

ロスアンゼルスからセントラルカリフォルニアに抜ける際、車だと5号線を通るのですが、テハチャピ峠と呼ばれる1200mの山越えがあります。サンフランシスコ側からセントラルカリフォルニアに抜ける際も、152号線を通るのですが、そこも800m級の山越えになるので高速鉄道で超えるのは厳しいです。

なのでトンネルになるのですが、関越トンネルを超える距離のトンネルを掘らないといけません。

しかも2つ!!

 

なので今思うとあまり現実的ではないような雰囲気です。

 

そして今現在の優先事項はIOSと呼ばれるセントラルカリフォルニアの区域を優先的に2033年を目標に開通させること。

北はマーセドから南のベーカーズフィールド間の170mile (275km)の距離をまずは建設して開通させることを最優先にされています。

 

実際マーセドとベーカーズフィールド間の需要はあるのかという疑問もあります。

 

IOSを優先的に開通させるプラスの理由は以下になります。

セントラルカリフォルニアの人口は300万人で今後も増えていくと予想されている。

現在マーセドとベーカーズフィールド間の移動は自家用車かバス、アムトラックのみしかありません。

自家用車では3時間半、バスは5時間、アムトラックでも6時間程度かかると言われています。

今のところCHSRAで移動した場合、1時間20分程度になるようで、車の3時間半に比べても2時間短縮になります。

上記の理由で需要はあると予想されているそうです。

 

逆にマイナスと言われている理由は以下になります。

そもそもマーセドからベーカーズフィールドに行くことはあまりない。

セントラルカリフォルニアは車社会で車移動に慣れている。

今の時点で1日18往復のCHSRAを予定しているが、そもそも少ないから運賃が高くなるため利用者数は予測よりも少なくなるため赤字になる。

 

これらの理由を見ると、正直マイナス面の理由のほうが現実的だなと思ってしまいます。

 

ちなみに2026年4月の段階でIOS区間の建設は67%程進んでいるそうです。

 

実際グーグルマップで見ると、高架線のようなものが見えます。

 

ちなみにニュースを見ていたらフレズノ付近には99号線の高速道路をまたぐように大きな高架線が完成していました。

 

グーグルマップを見てみるとフレズノ付近を中心に建設は進んでいるようです。

 

2033年まであと6年ほどですが、67%程進んではいるので、何とか間に合うか・・・

 

プロジェクト発足当時は話題になったカリフォルニア高速鉄道ですが、実際はまだ技術的な部分や予算の都合でかなりハードルの高い事業になってしまっています。

 

一応プロジェクトは地味に進んでいるので、個人的には温かい目で見守っていきたいと思います。