いつものように車関係のYoutubeを観ていたのですが、とあるアメリカの Youtubeチャンネル内に気になるものを発見しました。

私は趣味でアメリカの車系 Youtubeチャンネルを観ているのですが、その中で紹介されていた車ではないあるものに今回は注目したいと思います。

ではその注目したものは何かと言いますと、キャンピングトレーラーです。コロナになって日本でもキャンピングブームが起きてキャンピングカーやトレーラーの需要が上がったのは有名ですが、キャンピングカー大国と言われるアメリカで発表された最新のキャンピングトレーラーがちょっと変わってて面白そうなので紹介しようかなと思います。

早速ですが、その名も Aboard T4です。
Aboard は社名でT4が商品名になるのですが、このトレーラー、今までのキャンピングトレーラーとは色々と異なる部分が多いのです。

 

 

まず Aboard がこのトレーラーをなんと呼んでいるかといいますと

The World's first range-extended electric travel trailer

日本語にすると、世界初のレンジエクステンダー式電動トレーラーになるでしょうか。
そうなんです、このトレーラーは電動なんです。

電動のトレーラー?トレーラーって元々車に牽引されるものじゃないのと思いますよね。
実はT4には41kWhのバッテリーが搭載されており、そのバッテリーは外部から電気自動車のように充電することができます。
そしてこのバッテリーに蓄えられた気でトレーラー内の使用する電力(ライト、家電など)をまかなうのですが、しかし、それだけではありません。

なんとトレーラー自体に電動モーターが搭載されていて走行中にトレーラー側から電動アシストをすることができます。
トレーラー側から電動アシストすることで牽引車の負荷を減らすことが出来ます。実際キャンプの行き先が山だと長い上り坂の山道を走行する機会が多いのですが、その際にトレーラー側から電動アシストを入れることによって力強く上ることが可能になります。なかなかないアイディアだなと思いました。


さらに、車からトレーラーが外されている状態でもスマホ等を使用してリモートでトレーラーを動かすことが可能で、牽引車と合体するときのアシストとして使えるのです。
(実際の車速や細かい設定は不明です・・・)
更にすごいのが、このトレーラーには1.5L4気筒のガソリンエンジンが搭載されており、バッテリー残量が少なくなったらエンジンが起動してエンジンが発電してバッテリーに充電をしてくれます。
(エンジンがどこ製なのは不明)

なのでRange extended なんですね。
しかも、このエンジンで発電した電気を牽引している車側のバッテリーに充電することも可能です。
なので牽引車がEV の場合、駐車中にエンジンで発電してキャンプ中に充することが可能になります。
Aboard 社の予想では、満充電状態のバッテリーだけで2日から3日間のキャンプが可能で、発電用のエンジンを使った場合は1週間以上のキャンプが可能になるそうです。
1週間も人里離れた自然の中で快適に過ごせるのは凄いですね。

まさかキャンピングトレーラーが電動化してしまうなんて思いもよりませんでした。

更にこのキャンビングトレーラーですが、デザインも非常にユニークです。
アメリカのキャンピングトレーラーと言われて思いつくスタイリングは四角い大きな箱型のトレーラーか銀色の丸みを帯びたクラシックなトレーラーだと思いますが、Aboardのトレーラーは未来的です。

前後左右に巨大な然を備えて開放感が極めて高いです。キャンピングカーは言ってしまえば小さな家みたいな感じなのでブライバシーも含め窓はそこまで大きくない印象があったのですが、このトレーラーは窓の面積が凄いです。
更にポイントとなるのが、キッチンがトレーラーの真ん中に水回り(トイレとシャワー)
と一緒に真ん中に集約されているのです。
私はキャンピングカーやトレーラーに詳しいわけではないですが、私の隣手な想像ですが、キャンピングカーキッチンは壁に沿って設置されているイメージがあります。しかし、Aboard T4は真ん中にアイランドキッチンとまでは言えないですが、トレーラーのど真ん中に設置されています。

その影響なのか、なんとドアが2つあります。通常キャンピングカーの居住スペース部分は片側にドアが集約されている印象が強いのですが、例えば右ハンドルなら左側、左ハンドルなら右側みたいなイメージです。しかし、Aboard T4は左右にドアがあり、一つは直接シャワーとトイレにつながっています。
これは珍しいなと思いました。別にドアは1つあれば足りると言われればそれまでですが、ドアを左右に設置したのは面白いと思います。更に内装ですが、真ん中にキッチンと水回りを集約することで前後にそれぞれ居住空間があります。前方がダイニングエリア、後方がくつろぎ?エリアなのかなと図面から察しましたが、両方ともベッドにすることができ、最大4人就寝することが可能だそうです。
(なのでT4だそうです)
後ろ部分は大きく開くこともでき、ストレージとして自転車などの大きなものを収納する際に便利です。あと開くことでキャンプ中に開放的な空間を演出することも可能です。

ではこのトレーラーの全体的なスペックを見ていきたいと思います。

まずは外観のサイズから。全長7.7mx全幅2.44m✕全高2.9mになります。
アメリカの平均的な4人向けのトレーラーサイズです。

では室内空間はどうかと言いますと、全長6.7m 全幅2.26m全高1.96mになります。
全長が1m近く短いのはフロント部分にエンジンが搭載されるからだと思われますが、まあ平均的なサイズです。
次に気になる重さになります。牽引する際に最もポイントとなるのが重さ、これで牽引できる車も決まってきます。しかも今回はレンジェクステンダー付き電動ということで普通のトレーラーよりも色々追加されています。
Dry weight で約 2900kgになります。
結構重たい・・・
同じサイズのトレーラーが重くて2300kg程度なので、だいぶ増し増しになります。この重さになると必要になってくる牽引車のスペックは、大型SUVかビックアップになります。
トヨタRAV4キハイランダーだと牽引できません。

ちょっと調べてみましたが、Aboard T4を牽引する場合に想定される引車は、
フォードF150, トヨタタンドラ、シボレータホ、ジープワゴニア、トヨタセコイア、日産アルマーダなどになります。
日本では売られていない大型車になります。
基本的にV6ターボやV8搭載のパワー系車種がメインになります。

まあまあ大きめのマツダCX-90ヤホンダパスポートの牽引重量が2270kg程度なので、これらでは牽引できません。
やはりバッテリー、モーター、エンジンの重さがじわじわ来ますね・・・
次にエンジンに関してですが、今のところわかっているのは1500cc4気筒ということのみ。燃料タンク容量は49Lになります。
意外とタンクが大きいですね。これならそさそこの竜力を供給できますね。
多分自社製のエンジンではないと思いますが、個人的にはどんなエンジンになるか気になります。
次に水回りの容量です。
タンクはそれぞれ Fresh 220L, Gray 132L, Black 114Lとあります。多分 Freshは真水、Gray は生活排水(台所とかの)、Blackがトイレの汚水かなと思われます。
キャンピングカーに詳しくないのでこれがいいのかどうかの判断はできませんが、素人判断になりますが220Lのタンクって大きいですよね。ドラム缶 1.1個分?

最後に、お値段になります。
ズバリ!$80000になります!!
日本円で1200万円程度になります。

ちなみに、同じサイズのトレーラーの値段をしらべてみましたが、ピンキリではありますが安いので$30000くらい、ミッドクラスと呼ばれるもので$45000、プレミアムで$70000
くらいなので、結構強気な価格設定ですね。

普通のトレーラーに搭載されていない、モーター、エンジンがあるので値段が高くなるのは当たり前ですが、この価格がキャンプ好きに醤くのかは未知の領域です。

ということでここまでは Aboard T4のザックリとした紹介になるのですが、ちょっと個人的に気になることがあります。

Aboardのトレーラーの特徴ともいえる電動アシストと発電用のエンジンですが、まず電動モーターのアシストが入るとなると動力系があるということなので車両として認定されるのか?
更に発電用のガソリンエンジンがあると言うことは排ガスが発生します。電動力とエンジンとなると排ガス認証的なものが必要になる可能性もありそうな気がします。
仮に排ガス認証も必要となると、このトレーラーはトレーラーではなく車両扱いになることもありえます。
前例がないので今後アメリカの認証機関であるEPAやCARB から指摘されそうな予感がします。

あともう1点気になるのが、Aboardという企業自体がまだ謎に包まれていることです。
わかっていることは、カリフォルニアを拠点にしているのと、創設されたのが2024年ということです。
会社のボードメンバーを見てみると、自動車メーカーでプロダクトマネージャーとして働いていた人がAboardの創設者になっています。ほかにも自動車メーカーでデザイナーをしていた人も含まれていました。
俗にいう新興形メーカーに分類されると思いますが、近年のEVブームで新興形EVメーカーが乱立しましたが、生き残っているのは数社のみ。生き残れなかったメーカーの特徴としては、会社自体が謎が多いこと。あまりオープンではないがプロトタイプを発表して予告しておきながらシレっと倒産してるケースが多いです。
AboardはあくまでもキャンビングトレーラーなのでEVとはことなるのですが、ホームページを見ていると歴代の新興形メーカーと似た構造なのです。
個人的には新しい発想がてんこ盛りで面白そうだなと思ってます。値段が高いのとトレーラーが重いので売れるかどうかはわかりませんが、仮にこれが販売されて人気が出たら、今後のキャンピングトレーラーの形が根本的に変わりそうな気もします。
Youtubeでもあまりまだ紹介されていませんが、今後また情報が出てくると思うのでちょっとアンテナ張って見守りたいと思います。