相国寺(しょうこくじ)は、室町幕府三代将軍の足利義満が、後小松天皇の勅命を受けて、夢窓国師(夢窓疎石)を勧請開山として、明徳三年(1392年)に創建された京都五山第二位に列せられる寺院で、萬年山相国承天禅寺(まんねんざんしょうこくじょうてんぜんじ)と称する。その後、応仁の乱や天明の大火による、戦乱や火災により、幾度も諸堂を失ってきたが、再建を繰り返し現在に至り、臨済宗相国寺派の大本山である。また、金閣寺、銀閣寺、真如寺は山外塔頭で、相国寺一山を構成している。
*相国寺・春の特別拝観は、令和6年3月23日~6月2日に法堂、方丈、開山堂が拝観できる。
宗 派 : 臨済宗相国寺派
御本尊 : 釈迦如来
所在地 : 京都市上京区今出川通烏丸東入
電 話 : 075-231-0301
総門
相国寺「春の特別拝観」の案内板
法堂(はっとう)
方丈および庫裏
拝観入口
勅使門と方丈
表方丈庭園
表方丈の庭園は、白砂敷きの枯山水庭園であり、禅の境地「無」を表現しているとのこと。
表方丈
表方丈から見た勅使門と法堂
方丈杉戸の白象図
裏方丈庭園
裏方丈庭園
裏方丈庭園は、手前を谷川に見立てて掘り下げ、対岸には築山を設けて、深山幽谷の雰囲気を感じさせる庭であり、悟りの内容の豊かさを表現しているとのこと。
開山堂(かいさんどう)
開山の夢窓国師像を安置するお堂で、円明塔とも呼ばれる。堂内には、円山応挙・応瑞筆とされる芭蕉小狗子図(ばしょうしょうくすず)の杉戸絵がある。
開山堂
開山堂前庭
手前が白砂敷きの枯山水で、奥部がなだらかな苔地築山で、奇岩を配し樹木が植えられており、調和の美しさが特徴である。このように、二様の庭が一体となっているのは、禅宗寺院では珍しいとのこと。
庭の水路は、龍渕水と呼ばれており、かつけの用水の跡が残されている。
開山堂
開山堂から見た法堂
法堂
無畏堂(むいどう)と称し、仏殿を兼ねている。御本尊の運慶作と伝えられる釈迦三尊像を安置し、天井には狩野光信筆の、鳴き龍と呼ばれる蟠龍図(ばんりゅうず)がある。
方丈と法堂
方丈
相国寺「蟠龍」の御朱印