法金剛院(ほうこんごういん)は、平安初期の天長の頃(830年)に右大臣・清原夏野が山荘を建て、死後に寺として双丘寺(ならびがおかでら)と称し、嵯峨、淳和、仁明天皇の行幸を仰いだ。次いで、文徳天皇が天安二年(858年)に伽藍を建て、定額寺に列し天安寺とされた。その後、平安末期の、大治五年(1130年)に鳥羽天皇の中宮・待賢門院(たいけんもんいん)が天安寺を復興し、法金剛院と改めた。そして、弘安二年(1279年)に円覚により再興され、律宗に改められた。

当初は、池の西に西御堂、南に南御堂、東に女院の寝殿が建てられ、庭には瀧を造り、極楽浄土を模した庭園であったが、応仁の乱や震災で、これらの堂宇を失った。

 

   宗 派 : 律宗

   御本尊 : 阿弥陀如来

   所在地 : 京都市右京区花園扇野町49

   電 話 : 075-461-9428

 

表門

 

中門

 

鐘楼

 

参道

 

 

 

玄関

 

礼堂(本堂)

 

礼堂・釣殿

 

 

奥が仏殿の収蔵庫

 

左が仏殿

 

仏殿

御本尊の国宝・阿弥陀如来坐像、十一面観音坐像、僧形文殊坐像などを安置している。御本尊は、平安時代の藤原仏を代表する丈六阿弥陀如来坐像で院覚の作である。(平等院、法界寺と共に定朝様の三阿弥陀仏といわれた。)

 

国宝・阿弥陀如来坐像(パンフレットの画像をコピー)

 

地蔵堂

 

地蔵堂

地蔵菩薩を安置している。

 

池泉回遊式浄土庭園

庭園は、昭和四十五年(1970年)に発掘、復元されたもので、池の北側には巨石を並べて「青女の滝」が造られた。

 

仏足石

 

青女の滝(せいじょのたき)

僧・林賢と静意の作で、巨岩を並べた雄大な人工の滝。

 

 

 

 

苑池

待賢門院が極楽浄土として造園させた「池泉回遊式浄土庭園」で、数少ない平安時代の庭園である。、

 

 

 

礼堂

 

玄関と礼堂

 

 

庫裏

 

 

法金剛院の「阿弥陀如来」の御朱印