唐古・鍵遺跡(からこ・かぎいせき)は奈良盆地の中央に位置する弥生時代の環濠集落跡である。遺跡は約42万㎡で、甲子園球場10個分もの面積であり近畿地方最大級の集落として、最盛期には900人ぐらいが住んでいたと推定されている。ムラの中に、祭殿と思われる50畳分の大規模な建物、米を蓄える高床倉庫、竪穴住居、井戸、石器、木器、青銅器を作る工房などがあった。ムラは弥生時代前期(紀元前6世紀)から後期(紀元3世紀)までの約700年の長期間も栄えたそうである。

 

   所在地 : 奈良県磯城郡田原本町大字唐古50番

 

 

遺構展示情報館(公園事務所)

電話:0744-34-5500

 

弥生の大型建物跡

弥生時代中期前半(紀元前3~4世紀)の大型建物跡であり、柱穴には、直径40cmのケヤキ柱、ヤマグワ柱が残っていた。建物の大きさは、畳50畳、高さ約10mにもなり、祭殿のようなものとされている。

 

 

まつりの風景

 

楼閣が描かれた土器

 

 

弥生時代最大級の柱

弥生時代中期中頃(紀元前2世紀)。直径83cmで樹齢110年のケヤキ材。

 

 

 

 

弥生の大環濠

 

弥生の建物広場

 

大型建物の柱

2200年前に建っていた大型建物跡

 

 

復元楼閣

発見された土器片に描かれていた楼閣絵画を元に、平成六年に復元されたもの。高さ12.5m。

 

唐古池

江戸時代に造られたため池

 

 

 

生活体験広場

 

 

弥生の林エリア

弥生時代の植生に基づいて樹木や草花を植えている。

 

 

多重環濠エリア

唐古・鍵のムラを、洪水や敵から守るための多重環濠の一部を復元したもの。

 

 

 

唐古・鍵遺跡のキャラクター「楼閣くん」のスタンプ