東大寺(とうだいじ)は、奈良時代の中頃に聖武天皇の発願により、大和の国分寺として創建された。本尊の大仏さまは、華厳経の教主である盧舎那仏で、天平勝宝四年(752年)に盛大な大仏開眼供養が行われた。その後、講堂・東西両塔・僧坊などの大規模な伽藍が営まれた。
治承四年(1180年)に兵火により、大仏殿をはじめ伽藍の大半が焼失し、復興されたが、永禄十年(1567年)の兵火に罹り、現在の建物は江戸時代に建て直された三度目のものである。
宗 派 : 華厳宗
御本尊 : 盧舎那仏(るしゃなぶつ)
所在地 : 奈良市雑司町406-1
電 話 : 0742-22-5511
南大門(国宝)
東大寺の正門で、現在の門は鎌倉時代の正治元年(1199年)に上棟し、建仁三年(1203年)に門内の金剛力士像とともに竣工した。
南大門金剛力士像(国宝)
東大寺の仁王さんとして親しまれている金剛力士像は、鎌倉時代の建仁三年(1203年)に運慶や快慶の仏師たちにより造像された。像高は8.4m。
阿形像
吽形像
中門
大仏殿(国宝)
東大寺の金堂で、奈良時代に創建されたが二度の兵火で焼失し、現在の建物は江戸時代に公慶上人によって再建されたもの。間口57.01m、奥行き50.48m、高さ48.74m。
八角灯籠(国宝)
高さは4.62m
盧舎那仏(国宝)
盧舎那仏の名は、宇宙の真理を体得された釈迦如来の別名で、世界を照らす仏・ひかり輝く仏の意味である。
左手で宇宙の智慧を、右手で慈悲をあらわしながら、人々が思いやりの心でつながり、絆を深めることを名がっておられる。像高14.98m、頭部5.33m、目の長さ1.02m、耳の長さ2.54m、台座高さ3.05m。
大仏像の台座の蓮弁
虚空蔵菩薩と、盧舎那仏
広目天
大仏の背面
創建当時の伽藍の復元模型
多聞天
如意輪観音と盧舎那仏
相輪
鏡池
東大寺大仏殿「華厳」の御朱印