御霊神社(ごりょうじんじゃ)の創建年代は不詳であるが、平安時代の嘉祥三年(850年)に書かれた「文徳天皇実録」に、八十嶋祭の祭場とされた圓神祠(つぶらしんし)に始まるとされている。八十島祭は、天皇の即位礼の大嘗祭の翌年に行われた皇位継承儀礼の一つである。
御霊神社の前身は圓江神社で、現在の大阪市西区靱町1丁目にある楠永神社辺りだとされており、当初は圓神社、津村神社といわれた古社であった。その後、文禄三年(1594年)に、津和野藩の祖である亀井茲矩氏が邸宅の伊津部を寄進し、船場のこの地に移された。そして、邸宅内に祭られていた源正霊神(鎌倉権五郎景政公の霊)と共に祀られた。霊は、鎌倉権五郎の名から五郎ノ宮と呼ばれ、そして「圓御霊」となり、元禄九年(1696年)に御霊大明神、御霊神社へと改称した。宝暦三年(1753年)に正一位の神階を授けられた。
御祭神 : 天照大神荒魂、津布良彦神、津布良媛神、応神天皇、源正霊神
所在地 : 大阪市中央区淡路町4-4-3
電 話 : 06-6231-5041
鳥居
拝殿
本殿
松ノ木神社
大黒社
御神木
クスノ木の御神木は、戦災で焦げた境内の木々の中で、唯一再生した。
大ヤケドを負っているにもかかわらず今も成長を続けていることから、このクスノ木は「肌まもりの木」と呼ばれ、拝みと肌によいと言い伝えられている。
東宮
靭(うつぼ)の碑
御霊神社の前身が、靭にあったことを記念して「うつぼの碑」が境内に建てられた。
儀式殿
御霊神社の御朱印