慈眼寺(じげんじ)の創建年代は不詳であるが、聖武天皇の御代に勅願により観音堂に聖観音菩薩を安置したことが始まりとされている。

当初は、境内二丁四方、寺領百石余りの南都諸大寺の一つであったが、松永秀久の乱により荒廃し、永禄三年(1560年)に長順上人によって本堂が再建され、不動愛染の二尊躰とともに現在の聖観世音菩薩が安置された。本尊の聖観音菩薩は聖武天皇感得の霊仏を刻んだものと伝えられ、「やくよけ観音」として親しまれている。

 

   宗 派 : 西山浄土宗

   御本尊 : 聖観世音菩薩

   所在地 : 奈良市北小路町7

 

 

 

本堂

 

寺務所

 

 

 

樹齢400年の柿の木および地蔵堂

柿の木は、本堂裏(西側)にある高さ約12mの巨樹で、奈良市指定文化財の天然記念物の柿の老木である。