朱智神社(しゅちじんじゃ)の創建年代は不詳であるが、社伝によると仁徳天皇のとき、現在地より西方の西峰山頂に創建され、宣化天皇元年(535年)にこの地に移され、天王の号を付け、朱智天王と称したとされている。地名の天王は、これによるものとみられる。御祭神は、神功皇后の祖父・迦爾米雷命(かにめいかうちのみこと)で、古代にこの地一帯に勢力のあった息長氏の祖神として祀っている式内社である。
清和天皇の御代、大宝天王(牛頭天王)を現在の京都八坂神社に遷し、毎年「榊遷し」の行事を行っていたが、何時からか無くなった。
明治維新後、天王社を古名の朱智神社に復したとされている。
御祭神 : 迦爾米雷命、建速須佐之男命、天照国照彦火明命
所在地 : 京都府京田辺市天王高ヶ峯25番地
鳥居
拝殿
本殿
現在の本殿は京都府登録文化財で、慶長十七年(1612年)に再建されたのも。一間社流造で檜皮葺の屋根である。本殿への石段耳石に、永正四年(1507年)、天文十年(1541年)の銘があるとのこと。
境内社
境内社