相国寺(しょうこくじ)は、京都五山の第二位に列せられる寺院で、正式には萬年山相国承天禅寺(しょうこくじょうてんぜんじ)といい、永徳二年(1382年)に、室町幕府の第三代将軍・足利義満により創建された。寺名の「相国」とは、国をたすけ治めるという意味で中国から来た名称であるが、日本でも左大臣の位を相国と呼んでいた。足利義満は左大臣であり相国であることから、相国寺と名付けられた。

夢窓国師を開山とし、仏殿、法堂が立柱され、明徳三年(1392年)には、楼門、祖師堂、庫裏、僧堂などの伽藍が完成した。

相国寺は、幾度も火災に遭い創建当時のものは残っていないが、慶長十年(1605年)に豊臣秀頼の寄進により再建された法堂は、日本最古の法堂として今に伝えている。

 

   宗 派 : 臨済宗相国寺派

   御本尊 : 釈迦如来

   所在地 : 京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701

   電 話 : 075-231-0301

 

総門

寛政九年(1797年)に再建されたもの。

 

勅使門

 

放生池

 

放生池に架かる天界橋

天界は、相国寺と禁裏御所との中間の境界線の役目をはたすことから名付けられた。

 

参道

 

仏殿跡、法堂

 

法堂

慶長十年(1605年)に豊臣秀頼の寄進により再建されたもの。

正面28.72m、側面22.80m。

 

 

 

法堂

 

法堂

 

方丈

 

方丈

 

庫裏

 

開山堂

 

鐘楼

「洪音楼」と呼ばれる袴腰付鐘楼は、天保十四年(1843年)に再建されたもの。

 

大通院(専門道場)

 

大通院、禅堂

 

宗旦稲荷

 

弁天社

 

浴室

 

八幡宮

足利義満が男山八幡宮から勧請した鎮守。

 

後水尾天皇髪歯塚

 

経蔵

天明の大火で焼失した宝塔の跡地に、万延元年(1860年)に建立された。宝塔が再興される折、蔵経置き場を兼用したため、経蔵を兼ねた宝塔とした。

 

 

相国寺「無畏堂(むいどう)」の御朱印

法堂は、本来畏れることなく法を説くためのお堂であり、「無畏堂」と称する。

 

 

 

相国寺「圓明(えんみょう)」の御朱印

開山・夢窓国師をお祀りする開山堂を「圓明塔(えんみょうとう)」と呼ぶことに由来する。